佐藤水菜がガールズグランプリ制覇 ~平塚競輪~

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佐藤水菜
前人未到の偉業を達成
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史上初の逃げ切りでガールズグランプリ制覇
ガールズグランプリ史上初の逃げ切りV

 12月29日(月)に行われた『ガールズグランプリ2025』は、佐藤水菜(神奈川・114期)が制覇。史上初の年間グランプリスラムを、ガールズグランプリ史上初の逃げ切りで決めた。

【レース経過】
 尾崎睦、梅川風子、久米詩、佐藤水菜、坂口楓華、山原さくら、児玉碧衣の順で周回。赤板周回で尾崎が誘導との車間を空け始めると、2番手から梅川が動いて打鐘手前で前に出る。その上を7番手から山原が押さえて、さらに児玉が2センターで叩く。佐藤は、児玉を追うようにして始動すると、児玉が叩いた上を行って、最終ホーム手前で主導権をにぎる。児玉が2番手に入って、3番手に坂口が入る。絶妙なペースで駆ける佐藤に、4番手の尾崎が2コーナーからまくって迫る。気配を察知した佐藤は、尾崎に合わせて踏みなおし、完璧に合わせ切る。尾崎は2番手の外で止まり、児玉は被ってしまい仕掛けられない。後方から持ち出した梅川も、3コーナーの山を登れずにいっぱい。完全にレースを支配した佐藤が逃げ切って、2年ぶり2回目のガールズグランプリ制覇。史上初の年間グランプリスラムを達成した。また、逃げ切りでのガールズグランプリ制覇も史上初。最強女王を証明する勝ちっぷりだった。

【優勝者コメント】
 「今日は自分で先行したり、自力を出して頑張りたいってアップの前に決めて、しっかりと自力を出すときに出せて、優勝できたのでうれしいです。レースプランは考えないタイプなので、レースを見てその場で判断してでした。多分、誘導が退避してレースが動き始めたと思うんですけど、そのタイミングでしっかりと動こうと思って動きました。本当に一生懸命だったので、レースがどんなレースだったかとか覚えてなくて、ただただガムシャラに頑張った記憶しかないです。(ゴールを確信したのは)白線が見えた瞬間です。納得できるレースがしたいっていう過去の自分の言葉に自分が勝手に応援されていて、今年最後の締めくくるレースは、納得いくような走りをしようって決めていたので、精一杯頑張ったレースでした。来年インターナショナル競輪(競輪ワールドシリーズ)が復活するということで、海外から強い選手が来て刺激になると思うので、オリンピックポイント争い前にしっかりと経験値を積んで、ポイントを取って、オリンピックにつなげられるように頑張りたいと思います。(来年は)今年以上の成果をって毎年思ってる。今年があまりにもうまくいってしまってるんですけど、今年以上の成績を残せるように、競技も、競輪も一生懸命頑張りたいと思います」

熊谷洋祐記者

2025年12月29日 19時05分

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