岩本俊介 選手 スポット・インタビュー
結果はやった分だけしか

地元でのビッグ初制覇の期待も高まった松戸でのサマーナイトフェスティバル。岩本俊介はシリーズを2勝したものの、準決では落車のアクシデントのあおりもあって8着。北井佑季の番手を生かすことはできなかった。
「地元でこんだけの声援をもらえるっていう、こんな競輪場はなかなかないですよね」
松井宏佑の意気を無にすることなく、ファンの期待に応えた最終日をこう振り返った。
5月の日本選手権では、3連勝でG1初優出。単騎であわやのシーンをつくって準V。賞金を大きく加算して、獲得賞金ランクで年末のグランプリが視界に入るところまで一気にジャンプアップした。が、好事魔多し。6月の高松宮記念杯では、落車に見舞われて途中欠場。復帰した小松島記念ではフレームを換えて新車を投入したが、それが裏目に出た。
「(小松島記念はその前に)落車して(フレームを換える)タイミングが悪かった。そういうことをやる状態じゃなかったですね。別に変えたメーカーが悪いってわけじゃないんでね(笑)」
フレームビルダーを思う心遣いも岩本ならでは。不惑になって生まれた余裕ではなく、もともと心根がやさしい性分なのだろう。フレームを戻して臨んだサマーナイトフェスティバルでは、3日間ともに番手回りだった。
「道具を元に戻して、いい意味でも悪い意味でも変わってない。番手を回ることが増えてきて、ラインで決められて、なおかつ着が取れるように。ただ、いまの課題は、自力で自分でやる時ですね。自力のペースを忘れているんで、しっかりと出し切れるようにならないと。それにはもう1つ上積みがないと。そこは脚ですね」
サマーナイトフェスティバルを終わった段階での獲得賞金ランクは6位。7位の吉田拓矢には1000万円以上の大きな差をつけている。このあと残るG1は3つ。11月のラストG1、競輪祭でピリオドが打たれるまで、ヒリつくような時間が待ち受けている。
「1レース、1レース、ベストを尽くすだけですね。結果はやった分だけしか付いてこないので」
なるようにしかならない。達観した感にも映る岩本を最後に後押しするのはファンだろう。