圧巻の強さを見せつけた佐藤水菜選手の優勝で幕を閉じた女子オールスター競輪。

その熱い勢いをそのままに中0日で第69回オールスター競輪の前検日を迎えました。2016年の第59回大会(松戸)からお盆の開催になって早10年。「オールスター」と聞くと、真夏に行われる開催というイメージもすっかり定着しましたね。

オールスターといえば、競輪も野球もファンの皆さんの投票によって出場選手が決まり、シード権まで決まります。ある意味ファンの皆さんが選手を選び、作り上げる唯一の開催と言えるでしょう。

ファンの皆さんが各選手のどんな走りに魅力を感じ、期待しているのか。

選ばれた選手たちもそれぞれに思いを巡らせながら戦い方を考えているところでしょう。

中でもドリームレース、オリオン賞レース共にファン投票上位選手を見ていくと…

生粋のマーク選手は佐藤慎太郎(福島)ただ1人。

私が競輪のレースを見るようになってから20年足らずですが、その間レース形態は大きく変化し、「マーク選手」として戦うには厳しい時代になったと感じています。「マーク選手」と「追込み選手」の違いも今ひとつピンとこない、モヤっとした感覚で捉えている人も多いのではないでしょうか?

これも時代の流れなのかな…と思うところもあります。

私自身、競輪に限らず、さまざまな場面で「時代が変わったな」と感じることが増えてきました。

では「マーク選手」とは、どんな選手なんでしょうか?

・びっちり自力選手に追走してゴール勝負できる選手

・捲ってきた選手を牽制して先行選手とゴール勝負できる選手

・先行選手との番手を守り切り、最後は自らも勝負できる選手

…など、いろいろな姿が思い浮かびます。

明確な定義は決まっているわけではないので人それぞれの「マーク選手」像があると思います。何が正しくて、何が間違っているのか。100%の正解を導くのは難しいでしょう。

その中で私が見てきた競輪の中で感じる「マーク選手」とは単に自力選手の後ろを走る選手ではありません。

前を走る選手を信じ、ラインを守り、相手の動きを察知し、そして最後は自分自身も勝負する。

スピードが増した今のレース形態で横の動きをするのは難しさがあると思います。それでも横の動きを魅せ、前を走る選手とゴール勝負に持ち込む。私はそんなレースに魅力を感じています。

では誰が「マーク選手」なの?と聞かれて私が答えるのが今回オリオン賞レースを走る前記した佐藤慎太郎選手と小倉竜二選手、そして成田和也選手。

まぁ、佐藤選手と小倉選手は同級生というのもあるんですが、大ギアに変わる前の時代、抑え先行が主流だった時代、ブロックのちょっとした技術や追走技術に関して先輩からレースを見ながら教えてもらったことがつい最近のように思い出します。

そんな私が先日、佐藤選手に聞いてみました。

「佐藤選手が思う、理想とするマーク選手ってどんな選手?」

すると…「逆に津田さんが思うマーク選手ってどんな選手?」とまさかの逆取材笑。

時代に抗うことはできないけど変化を受け入れながら自分の仕事をするしかないけど、自力選手に離れることなく、捲ってきたラインを牽制しながらもゴール勝負できる選手かなぁ〜。と「取材」に答えたところ

「うんうん」と頷くだけで佐藤選手の「マーク選手」像を引き出すことはできませんでした。

私はキャスターとしてはまだまだ取材力が足りません。

キャスターとしてはまだまだひよっこです笑。

もしかすると佐藤選手が明確に答えを出さなかったこと自体が、「マーク選手」らしさなのかもしれませんね。

「マーク選手」やっぱり奥が深い!

だからこそ「マーク選手」という仕事が好きなのかもしれません。

選手としてファンの皆さんに何を求められているのかを感じとれる佐藤選手がこのオールスター競輪でどんな走りを魅せてくれるのか。

同級生として楽しみにしています。

2020年競輪祭、ポスターの前で佐藤慎太郎選手とこぶしを構える津田三七子
佐藤慎太郎選手と(2020年競輪祭)

ということで、今年のオールスター競輪。

私は初日と2日目、久しぶりにCS放送でビッグの進行を務めます。

CSのビッグ進行なんていつぶりかしら?

しかも松山競輪場では初めてのライブ中継というオマケ付き笑

緊張する〜!!

2009年、道後温泉の足湯でパラソルの下に腰かける津田三七子
道後温泉の足湯(2009年)