パールカップ出場組が不在のなかで、河内桜雪は準決勝敗退の憂き目。ただ、最終日は気合の前々戦で白星締めを果たした。

　「（最終日は）ホームで先頭に立って、一人以外は絶対に出させたなくかった。内から来られちゃったけど、１コーナーぐらいではもう駆けるつもりで踏んでいました。昨日までは弱気だったから、失敗したんだと思うし、弱気にはならないように走れたのは良かったです。初めての4日制で、日に日に疲れがたまってて、ダウンの仕方とかを考えないといけないです。同期の（畠山）ひすいちゃんが決勝に行ってたのに、情けないです。Ｇ１に行けば、スピードが違うし、もっと男子選手ともがいて、スピード強化をしたいです」

　畠山ひすいは、高木ゆまにタイヤ差で負けての準Vに、悔しさをにじませる。徹底先行は卒業したとはいえ、決勝戦でも臆さず逃げられるのは、畠山の強み。だからこそ、決勝でも逃げ切れるだけの脚力強化が課題だ。

　「準決の仕掛けが遅かったので、それよりは早く仕掛けないとって思ってました。あの（四日市の長い）直線じゃなければ…。長かったです。差されたなって思いました。勝ち切りたかったです。このメンバーで先行できたのは良かったけど。脚を付けるしかないし、しょうがないです。また練習します」

　片岡迪之は、今節が前回から中21日空いての実戦だった。初日特選をまくりで制して幸先いいスタートを切ったが、二次予選は目標が不発で5着。準決は単騎戦で大敗してしまった。調子は良好だっただけに、もったいないシリーズだった。

　「状態は良かったんですけどね。空いていた期間に、ペダリングを見直したりできて、そこに関しては今回は良かった。でも、空いた分レース勘が戻ってなかったです。ある程度戦える状態だっていうのは分かったんで、次は頑張らないとだめですね」

　今節は期待感が高かった上野雅彦だったが、最終日の１勝にとどまってしまった。今月からはホームバンクの高松バンクが大規模な改修工事に入り、練習環境が限られてしまう。ただ、本人は前向きにとらえており、浮上のきっかけにしたい。

　「Ｇ１の裏だったし、勝ち上がりたかったです。でも、負け戦を走って足りない部分も見えた。今は変に落ち着き過ぎてしまっていて、レース中に考えすぎてしまっている。調子が良いときは、考えずに体が動くんですけどね。高松は6月の終わりぐらいまでは使えるけど、改修が始まったら、師匠とか、練習グループのみんなで街道練習にいくつもりです。あんまり悪い方には考えてなくて、自分は地脚がないんで、街道の乗り込みで地脚を強化したいと思ってます」