ピックアップ GⅢ 別府 06/05
橋本優己
「調子が良くなってきていただけに、2日目がもったいなかったです」。最終日に突っ張り先行で押し切った橋本優己は2勝を含む3連対でシリーズを終えたが、2日目を振り返り悔しさを口にする。
「2日目は組み立てが甘かったです。調子は良くてもそういうとこをなくしていかないとダメなので」
初日にはレース後に連係した村上博幸からアドバイスをもらい、現状の課題を掲げる。「ホームからバックの加速がもう少し欲しいですし、G1で戦っている脇本(雄太)さんや寺崎(浩平)さんに付いている村上さんにも言われたので、自分でもそこが足りていないなと思います。まだまだ全体的に足りないですけど、トップスピードも足りない。同県で言ったら志田(龍星)さんみたいになれるように。上位の先行選手を叩くにはスピードが足りないので、もっとそこを上げて行けるように。練習の数値は良くなってきているというか、良かった頃に戻ってきているので。最終日は特にいいレースができましたし、こういうレースを続けていけるように」
佐々木豪
前回の全プロ記念から積極的に仕掛けようという意思がレースに現われいる佐々木豪。今節は初日にカマシ不発に終わったが、2日目は正攻法の構えから一旦突っ張ってからの中団まくり。3日目は打鐘から先行態勢に入り、酒井雄多との主導権争いとなって4着に沈んだものの、攻めの気持ちがレースに現れていた。
「(最終日は結果的にまくりとなったが前中団を取って)トントン、トンで行こうと思っていました。夏場は先行がカカるんで。11秒前半で駆けられたら10秒5、6じゃないとまくれない。煽りを考えらたもっと(スピードが必要)でしょう。いつも夏場に点数を落とすんでスタイルを変えないと。バックを取る走りで、それでも別線に行かれてしまったらハコを捌くなりなんなりしていく感じで前々にいかないと。練習ではずっと長い距離をモガいているんで、それをレースでできるように」
照準は次走の高松宮記念杯。高速バンクと化す岸和田バンクに対応するために、スタイルチェンジをしてG1で結果を求める。
一丸尚伍
3度目の地元G3に臨んだ*一丸尚伍(写真)。初日は鋭いまくりで快勝し、2日目は積極的なレースで準決勝まで勝ち上がった。初めて地元記念に参戦した74周年大会から1年経って成長した姿を地元ファンの前で披露した。
「最初の記念は全然ダメで、負け戦でも勝てなくてずっと一般戦回りでした。それから比べれば、(決勝まで)あと一歩って言えるところまではこれたので。この1年で成長できたと思います」
S級に上がりたての頃は苦戦していた印象だったのが、今年に入ってから大幅に競走得点もアップしている。
「S級に上がりたての頃は『今までの練習量じゃS級に通用するわけない』って思って。開催前も調整せずに、ずっと追い込んで練習をしていたんですけど。今期に入ってから調整をしながらレースに臨むようにして成績が良くなってと思います。でも追い込むだけ追い込んでいた時期があったからこそいまがあると思うので。来年また呼んでもらえるように頑張りたい」
小岩大介
名古屋で行われた日本選手権の4走目に落車のアクシデントに見舞われた小岩大介。左肩鎖関節脱臼により約1カ月の欠場を余儀なくされ、開催直前まで出場を悩むほどであったが、最終日まで地元ファンの熱い声援に精いっぱい応えようと奮闘した。最終日は山崎賢人の仕掛けに踏み遅れてしまいながらも最終3コーナーで松谷秀幸の内へと切り込むと、長欠明けとは思えぬシビアなコース取りで3着に強襲して地元の意地を見せた。
「あそこ(最終ホームでは山崎の仕掛けに)は千切れました(苦笑)。でも追い掛けたらまだいたんで。3コーナーはヤバいと思って内へいきましたけど、松谷さんなんで当たっても大丈夫と思いながらいきました。決勝には乗れなかったですけど、思ったよりも戦えました。正直、前検日にきて次の日に朝起きてみて、本当にいけるんかなって不安はあったんですけど。走るたびに良くなってきましたね。お客さんの声援も力になりました。地元っていうことで番組にも助けられて、ラインにも助けられて。お客さんの声援にも助けられました。走って良かったですね。少しは貢献できたと思います」