存在感際立つ郡司浩
郡司浩平
地元記念では圧倒的な存在感を示している郡司浩平が人気を集める。ホームバンクの川崎記念6Vには及ばないものの、当所記念5Vの実績は他の追随を許さない。目下74、75周年を連覇していて、ここは3連覇に闘志を燃やす。オールスターに続き寬仁親王牌でも失格を喫するなど、今年はビッグレースではあまり結果を出せていない郡司ながら、G3なら話は別だ。6Vを達成していて、連対率は驚異の8割超。松井宏佑に前を託して、後ろを小原太樹が固めればラインも強固。3連覇達成に視界は良好だ。今期の松井はGレースでの優参がないものの、共同通信社杯は準決4着、寬仁親王牌も準決にコマを進めていて、戦える状態にある。この大会は72年を制した実績もあり、先導役だけにはとどまらない。小原は寬仁親王牌着。勝ち星はなかったものの、道中の動き、差し脚の伸びは良好だった。今年は5月宇都宮記念を含み3Vを飾っていて、地元勢がレースを支配すれば連対十分。
新山響平
ラインの総合力なら北日本勢も引けを取らない。先行型はSS班の新山響平に中野慎詞、追い込み型には成田和也、阿部力也。駒数が豊富で、バランスも取れている。9月青森記念は準Vで無念にも地元Vは逃がした新山ながら、10月松阪記念ではうっぷんを晴らすVをゲット。酒井雄の突っ張り先行に乗っての番手まくりだったとはいえ、郡司、古性優らを撃破した。寬仁親王牌は準決で敗退したものの、二次予選A、最終日特秀はいずれも先行して2着に粘っていて、まずまずの出来だった。中野とは昨年11月の四日市記念決勝で連係していて、先手を奪った中野を利した新山がVを手にしている。北日本勢が好連係を決めてVをさらう場面は大いにありそうだ。
清水裕友
もう一人のSS班である清水裕友も黙ってはいない。成績にはやや波があるものの、9月岐阜記念で優勝、寬仁親王牌は準決1着で決勝に乗っている。いずれも犬伏湧と連係しての勝ち星なので、チャンスはきっちりものにしている反面、先頭で戦ったときは今ひとつ結果が出ていない感もあるが…。石原颯は相変わらず勝ち星が多い。寬仁親王牌では一次予選、3日目特選はいずれも逃げ切って2勝していて、今年の勝利数を37まで伸ばした。清水に前を任されれば強気に攻める。
関東勢も侮れない。佐々木悠葵、杉浦侑吾、鈴木玄人と動ける選手がそろっている。佐々木は寬仁親王牌着。一次予選は丸2周先行して粘り恩田淳と地元ワンツーを決めると、最終日は最終バック先制のまくりを放ち白星締め。10月から栃木籍となった杉浦は、初戦の弥彦は吉澤純をVに導く準Vとまずまずのスタートを切った。鈴木も同じ弥彦を❸着とまとめた。幅広い組み立てが可能なので、関東勢の動向には注意したい。