黒瀬浩太郎が激戦を制して悲願の初V ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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同年代対決を制す(左から岸田剛、黒瀬浩太郎、荒川仁)
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黒瀬浩太郎
チャンピオンホイールを掲げて喜びを表す
好位を取り切って持ち味のスーパーダッシュを披露

 PIST6 2024 4月 第4戦は4月30日(火)に最終日が開催された。決勝戦には20代の選手が5名勝ち上がり、フレッシュな面々が顔を揃えた。若手機動型同士によるハイスピード戦は2番手確保からまくり気味に追い込んだ黒瀬浩太郎が初優勝を飾った。2着には直線で外強襲した岸田剛が迫り、黒瀬を追った荒川仁が3着に入った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から黒瀬浩太郎-荒川仁-真鍋智寛-岸田剛-北川大五郎-徳田匠。レースは残り3周でペーサーが退避すると徳田がゆっくりと進出を開始し、その動きに合わせて真鍋が残り2周手前で黒瀬を叩く。黒瀬は真鍋に飛び付くと徳田と併走となり、後続の仕掛けはなくそのままレースが進む。残り1周までもつれが続くも、最終的に2番手を取り切った黒瀬が残り半周から一気にスパートを開始。直線で逃げる真鍋を捕らえると、外を迫った岸田も振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。

 「大学の先輩3人と最高のステージで戦えて優勝できたのはうれしい。(決勝戦を振り返って) 後ろの2人が先に動くと思ったけど、気づいたら真鍋さんがきていたので、何としても番手は確保と思った。番手を取り切ってからも真鍋さんの踏み直しが凄かったけど、4コーナーで併走できていたのでいけると思った。(シリーズを振り返って)いつもよりきついメンバーだったけど自分のできることはやれた。準決勝も普段だったら飛んでいる展開で2着に入れたのは大きかった。 (現行競輪では)同期の梶原(海斗)に(S級昇級の)先を越されてしまったので、自分も早く追いつきたい。今回の勢いのまま次の小倉も頑張りたい」

 前回のPIST6 2024 ラウンド39の決勝戦では果敢に先行するも、強豪・堀江省吾の前に屈して1車輪差でその手から優勝の座がこぼれ落ちた。今シリーズはその悔しさを胸に秘めて臨み、厳しい戦いを乗り越えてつかんだ初優勝は価値あるもので、今後の黒瀬をより成長させることだろう。

髙野航記者

2024年4月30日 20時10分

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