ナショナル勢がアベックV ~別府競輪~

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酒井亜樹
気合の自力戦で完全Vをゲット
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三神遼矢
前回から見事に修正を果たした
男女共に完全優勝

 ルーキーシリーズ2025in別府は、5月11日(日)に最終日が行われた。女子は酒井亜樹(大阪)、男子は三神遼矢(福島)が優勝。ナショナルチームに所属する有望株の2名が、完全優勝で力を示した。

 女子決勝10レースは、得意のスタートを決めた酒井が2番手からレースを進めて、前へ前へと攻める気迫の運び。徹底先行型の岡田優歩を前に出させず、長い距離を踏み切って嬉しい初優勝を手にした。

 「すごくホッとしてます。外枠だったんですけど、初日、2日目の(後方に置かれた)展開もあったので、Sを取ってもいいぐらいの勢いでスタートを出ました。川原さんも出てたので、良い位置が取れました。いつでも仕掛けられるように車間を取って、岡田さんが来るのは分かってたし、先に動くつもりでした。合わせて出られれば先行して、出られちゃったら番手にハマろうと。合わせられた感じだったので、川原さんの横を通過するところはわざと流し気味でした。後ろがもつれれば良いなと思って。2コーナーぐらいからは自分の距離ですし、そこから思いっきりでした。初日、2日目のレースがあったから、強い気持ちで攻められました」

 男子決勝11レースは、6連勝を目指した尾野翔一が人気の中心だったが、最終ホームで内に包まれる苦しい展開。そこを逃さずに仕掛けた三神が、後ろを引き離して完勝した。前走の熊本から、小倉への出稽古を経て、鉄フレームとの感覚のすり合わせに成功。今節は3日間通して、本来の力を発揮した。

 「残り1周よりも前で誰か来ると思ってて、それを出させてすかさずいくか、ちょっと待って隊列が短くなったところをまくろうと思ってました。椎名さんがホームで尾野さんをフタして、自分に合わせて仕掛けたいのかなと思った。でも、そこで詰まった感じがしたので、気にせず踏み込みました。熊本の時は外を踏んでも伸びない感覚だったけど、今回は修正できていたので、しっかり踏めました。1日、1日に集中した結果が完全優勝だと思います。熊本のリベンジができてよかったです」

 ナショナルチームに所属する2人のハイスピードな仕掛けは、まさに新人離れしたものだった。次戦のルーキーシリーズは、いわき平で、5月16日(金)~18日(日)を予定している。

熊谷洋祐記者

2025年5月11日 18時50分

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