菅田壱道が『オランダ王国友好杯』の初日特選を制す ~別府競輪場~

変化技に出た新山を巧みにリードして白星スタート
6月5日にシリーズ初日を迎えた別府競輪開設75周年記念『オランダ王国友好杯』の初日特選は新山響平を巧みにリードした菅田壱道が別線に隙を見せることなく追走して、ゴール寸前で自慢の鋭脚を発揮して白星スタートを決めた。
普段なら新山響平が前を取っての突っ張り先行。誰もが新山の突っ張り先行予想して、北日本ラインの後ろの位置を巡ってスタート争いにもなったが、菅田壱道は中団取りを選択。深谷知広ラインが正攻法に構え、寺崎浩平が後ろ攻めとなりレースが進む。寺崎が深谷を押さえて赤板過ぎに先頭に立ったが、新山が寺崎を叩いて先頭に立つ。単騎の山崎賢人が新山を叩きに出たが、新山は冷静に番手にはまり、深谷の仕掛けに合わせてまくりを発動。隙を見せることなく新山を追走した菅田がシャープに抜け出した。
「(新山が中団からレースを運んだのは)響平も前を取って突っ張るだけじゃなくて、戦法に幅を持たせる意味でもだと思います。山崎君は単騎でも緩んでいたらホームぐらいで来るかなって思っていたんで。後ろに誰も付いてきていないことを確認して迎え入れました。いいレースをしてくれました。そのあと被る前に仕掛けてくれたので、しっかり追走して。絶対に抜けないと思っていたんですけど、直線だけで抜けたので悪くないんじゃないかなって。絶好調っていうわけじゃないですけど、余裕もありましたし1着も取れたので。でもまだ上がっていくなっていう感覚はありますね」
名古屋で行われた日本選手権競輪の決勝で落車のアクシデントに見舞われた菅田であったが、状態は上向いている印象。さらに良化していきそうな手応えをつかんだ菅田の走りに2日目以降も注目したい。
2025年6月5日 22時24分
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選手詳細データ
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菅田壱道 選手宮城・91期