岩本俊介が歓喜の地元記念V ~開設70周年記念「燦燦ダイヤモンドカップ」~

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岩本俊介
満面の笑みでインタビューに応えた
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ゴール線で目一杯ハンドルを投げる⑦番車岩本俊介

 松戸競輪場では初の試みとなったナイターGⅢ・開設70周年記念「燦燦ダイヤモンドカップ」は最終日を迎えた。
 333バンクで繰り広げれた究極のスピードバトルで真夏の夜はヒートアップ。
 決勝戦には輪界の覇を争うトップクラスが顔を揃えたが、初手で3番手の位置をキープした岩本俊介が、鮮やかなまくりを決めて地元記念Vを飾った。

 決勝戦は号砲で村上博幸が飛び出し、山田久徳を迎え入れて近畿勢が前受け。以下は岩本俊介-鈴木裕、平原康多、清水裕友、深谷知広の並びで落ち着いた。各ラインが最後方の深谷の動きを意識したのか赤板を迎えてもレースは動かない。打鐘を合図に徐々にペースを上げていた山田が一気に加速して先行態勢へ。打鐘後4コーナーから清水が猛然と仕掛けるが、3番手の岩本が最終2コーナーから絶妙なタイミングで先まくりを放つと、村上のブロックを乗り越えて3コーナー過ぎに先頭へ立ち、素晴らしいスピードでそのままVゴールを駆け抜けた。
  岩本は「やりました!!」と第一声で喜びを爆発。「本当はスタートを取る予定だったんですけど、村上さんが速くて単騎3人は後ろで動かなかった。サラ脚だったので、いつもより楽でした。無我夢中でしたけど、今までにない手応えでした」と勝負所では全力でペダルに力を込めた。「村上さんのブロックはきつかったけど、こんなんじゃ負けないぞって強い気持ちで踏みました。もっと頑張っていれば、もっと記念を獲っていたかもしれないけど、地元の力や鈴木(裕)君のおかげで勝つ事ができた。好きなように走らせて貰えた結果です」と地元ファンの声援と、気心の知れた鈴木裕との絆を力に変えてナショナルチームの深谷や、S班の平原、清水、村上といった強豪を見事打ち破った。
 
 なおシリーズ通しての売り上げは40億6158万8300円と、目標の42億円には届かなかった。

本吉慶司記者

2020年8月25日 20時30分

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