郡司浩平がゴール前強襲劇で通算26度目のGⅢ制覇! ~取手競輪場~


今年はすでに5度目の記念制覇
6月3日に取手競輪場で開設75周年記念 『水戸黄門賞(GⅢ)』の最終日が開催された。12Rには決勝が行われて、松井宏佑を目標にした郡司浩平(神奈川・99期)がゴール前で外を強襲し、2025年5月の平塚記念以来となる通算26度目のGⅢ制覇を達成した。
【レース経過】
号砲とともに7番車の郡司浩平がスタート取りに出るも、最内枠の吉田拓矢がそれを制して前受けからレースをスタート。赤板前の4コーナーから後ろ攻めとなった松井宏佑が上昇を開始すると、その動きに合わせた吉田が外に張りながら松井を突っ張る。松井は6番手まで車を下げ態勢を立て直すと、打鐘から吉田が一気にペースを上げて先行態勢に入る。単騎で中団を確保していた岩津裕介はそのスピードに踏み遅れて前と車間が空き、松井が打鐘4コーナー付近からスパートして岩津を交わし、そのまま前団に襲い掛かる。吉田の番手を回っていた杉森輝大は最終バックから松井に合わせて発進。そのままゴールに合わせて踏み込むも杉森を追った成田和也が中を伸び、松井が不発に終わるなか最終2センターから外を回した郡司浩平がゴール前で突き抜けた。
【優勝者 郡司浩平 選手インタビュー】
「(今年5回目の記念Vで)記念ではまとまった成績を残せているけど、GI、GⅡだと1つも2つもレベルが上がるので、そこでいかに勝負できるかが後半戦に向かっての課題ですね。(レースは)ダメ元でスタートを出て、外枠だったし半分取れないと思っていて、その中でどうするかでした。(松井が押さえに行って)宏佑の車体が出る前に(吉田に)行かれた。あとはどこから行くかだったけど、駆けたヨシタク(吉田)が流石だった。(岩津が前と車間が空いていたのは)想定外だった。宏佑もニュートラルに入る所だったと思うけど、岩津さんを交わして追い掛ける感じで脚力を消耗したのかなと。(自分は)雨ということもあって前だけ見ていた。張られないようにと余裕を持って走っていた。ヨシタクだけならいいけど、杉森さんもいて張りながら出ていったので、その中で自分がどうするかだった。(松井が)我慢している感じだったので、自分は脚を溜めれていましたし、外で勝負してと。成田さんも(間から)踏んでいたし、自分は2センターぐらいから踏んで遠くなってしまった。自分の思った以上に余裕があって、それで伸びたかなと。(今節は)初日に反省があり、ピリッとした気持ちに切り替えられた。ダービー、平塚記念と終わってから緩んでいたところがあったので。(次回は宮杯で)2週間ぐらいあるし、次に備えたいです」
2025年6月3日 17時35分
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選手詳細データ
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郡司浩平 選手神奈川・99期