南修二が第41回共同通信社杯を制す ~福井競輪場~


「ケガとかもありますけど、苦労という風に思ったことはない」
9月15日に福井競輪場で行われた第41回共同通信社杯の決勝は近畿勢が5車で強固結束。ラインの3番手を回っていた南修二(大阪・88期)が最終3コーナー付近で起きた落車を避けて直線で一気踏み。デビュー23年目にして初のビッグタイトルを手にした。
【レース経過】
号砲とともに古性優作が飛び出して、地元の寺崎浩平を先頭に5車で結束した近畿ラインが正攻法に構える。残り4名の単騎勢は太田海也、野田源一、深谷知広、嘉永泰斗の順番で周回を重ねる。初手で8番手となっていた深谷が青板周回のバック線手前から上昇していきプレッシャーをかけたが、寺崎が突っ張り切って先行態勢に入る。初手から近畿勢の後ろにいた太田は最終ホーム手前から一気の巻き返しを狙ったが、古性に最終2コーナーで強烈なブロックをもらい、最終3コーナーで再びブロックされるとバランスを崩して落車のアクシデントに見舞われる。古性の後ろで内を締めていた南修二は落車を避けた勢いで内へと入ると、直線で一気に踏み込んで寺崎を交わしてゴール線へ飛び込んだ。
【優勝者 南修二選手】
「(ビッグレースを優勝した率直な感想は)どうですかね。ちょっとまだ映像を見ていないのであれですけど。待てなかったんで踏ませてもらった感じですかね。(ゴールした瞬間の気持ちは)特にというか、レース内容のことを考えてゴールした感じですね。5車というのを生かして、将太なり、僕なりも援護できればと思ったんですけど。ほとんど任せるような形になってしまった感じですね。古性が戻ってきたときに前輪がかからないようにと思って追走していたつもりです。踏み込んだときは捕らえられる感じでした。(近畿5車で並ぶことになった経緯は)各々がやってきたレースとかもありますし、簡単に回れる場所じゃないって(みんなが)わかってはいると思うなかで、話し合った結果この並びで行こうってなりました。結果としては受け止めるというか、優勝は良かったので次にはつなげたい。(グランプリ出場に向けて)賞金を気にしても自分のできる事とやることというのは変わらないと思うので。(デビュー23年目となるが)歳は関係ないんですけど、立場というか、しっかりとした競輪をまずは自分がして。近畿の競輪というのを見せれたらいいと思います。周りの進化が早いので、何とか自分が進化しても周りも進化するので。必死で追い掛けているような状態です。脚の状態は自分の中ではいいですけど、2日目は千切れていますし、そういうところの底上げも必要かなって思います。まだG1が2つ残っているのでしっかりいいレースできるように練習したいと思います。(デビューからここまで)ケガとかもありますけど、苦労という風に感じたことはないですね。本当に皆さんに支えてもらっているので、(優勝の喜びは)誰と言わずというかみんなに伝えたい」
2025年9月15日 18時12分
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選手詳細データ
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南修二 選手大阪・88期