開設75周年みちのく記念競輪『善知鳥杯争奪戦』が開幕 ~青森競輪場~

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新山響平
地元のエースが他地区を迎え撃つ
「一番プレッシャーのかかる大会ですし、うまくメンタルをコントロールして」

 9月20日から青森競輪場で開設75周年みちのく記念競輪『善知鳥杯争奪戦』が幕を開ける。共同通信社杯から中3日で行われるシリーズながら全国から猛者たちが集結。共同通信社杯を制した南修二や、今年ここまでS級で最多となる33勝を挙げている郡司浩平らもいるが、地元の新山響平(青森・107期)が地元の意地を見せる。
 
 共同通信社杯では準決勝で敗れたものの、二次予選ではライン2車で突っ張り先行に出て堂々の押し切り勝ちを披露しており、動きは決して悪くなかった。函館のオールスター競輪はサマーナイトで落車した影響が残っていたのか精細を欠いていた印象であったが、調子は上向いてきている。
 「自分のなかでは影響がないと思っていても、マッサージに行って見てもらったらボロボロだよって。自分では力が入っているつもりでも、その力が自転車に伝わっていなかったみたいなんで。(福井の2日目は会心の走りができて)少しスカッとしましたけど、1回だけできてもダメなので。あのレースを毎回できないと。最終日はまくりで勝てましたけど、前を取ってもらったのに突っ張れなかったですし。そういうレースをなくしていかないといけない」と目指すべきところは高く、現状には満足していない。
  
 共同通信社杯が終わり、今年の特別競輪は寛仁親王牌と競輪祭のみとなった。グランプリ出場を賭けた賞金争いは現在ランキング9位で、10位の浅井康太との差は約100万円。賞金面を考えても気を抜けないシリーズだ。
 「中3日だったので、こっちに早めにきて、八戸で練習しました。ペースをつかむような感じで、疲労をためないようにやってきたつもりです。一番、プレッシャーのかかる大会ですし、うまくメンタルをコントロールしながら。しっかりと内容を重視して結果につなげていけるように」

 69周年記念以来、2度目の地元記念制覇を賭けて4日間の熱い戦いが始まる。

細川和輝記者

2025年9月19日 16時55分

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