脇本勇希がGⅢ初Vを達成 ~豊橋競輪場~

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脇本勇希
「来年はGIの出場も増えるので、そこで活躍できるように」
壮絶な消耗戦をまくりで仕留める

 10月19日に豊橋競輪場で行なわれた『アジア・アジアパラ競技大会協賛競輪』(GⅢ)の決勝は、中部4車の先頭・志田龍星と関東3車を率いる吉田有希で壮絶な踏み合いとなり、単騎の脇本勇希が消耗戦をまくり切ってV。GⅢ初Vを達成した。

【レース経過】
号砲が鳴り笠松信幸と寺沼拓摩がS取りに動き、最内枠を生かした笠松がスタートを取り切って中部勢が前受けからスタート。赤板で吉田有希と単騎勢での動きはなく、志田が先頭誘導員との車間を空けて後ろを警戒する。そこを吉田が赤板の1コーナー過ぎから一気にカマして志田龍星と先行争いになる。両者の踏み合いは長引き、最後方で脚をためていた脇本勇希は最終ホーム付近から一気にスパートを開始。先行争いを制した志田の番手から纐纈洸翔が発進し合わせにかかるが、脇本がまくり切ってゴール前では纐纈の後ろから切り替えた笠松の猛追も振り切った。

【優勝者 脇本 勇希インタビュー】
 「(初手で)中団に入っても、吉田君のやる気をそぐだけになってしまうので後方から行こうと。それで動いてくれたら僕にもチャンスがあるなと。吉田君が出切ったらマズいと思ったけど、志田さんも地元3人が付いているし突っ張り切るだろうなと。自分は踏み遅れないように被る前に行きました。前回の佐世保でも自分の距離じゃないないなという所からで良くて、今回もその感覚を忘れないようにと。バックでもう一伸びできると思ったけど、纐纈君がいたのでちょっと締めるかたちに。持って来られるのが一番しんどいんで。感覚的にも間合いを取って詰まった所をというのを今回も意識した。吉田君の後ろの(寺沼)拓摩先に出たらきついと思ったけど、越えられたので(優勝が)あるのかなと。(今シリーズは)準決で近畿で決めたかったし反省している。自信があればまくりでも近畿で決められた。今回はたまたま優勝できただけ。警戒されていなかっただけなので。警戒されているなかでも力でねじ伏せられるように力をつけたい。今回の優勝で競輪祭の権利が取れたし、来年はGIの出場も増えるので、そこで活躍できるように。まずは全日選で、あとはやっぱりダービー(出場)ですね」


髙野航記者

2025年10月19日 17時13分

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