橋本優己が脚を磨く ~小倉競輪場~

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橋本優己
初日白星も驕りはなく次を見据える
同県同期に追いつくために

 5月24日(月)から小倉競輪場で行われているF1戦でA級の橋本優己(岐阜・117期)が同期への眼差しと準決勝以降への意気込みを語った。
 「同期の(山口)拳矢さんがS級でバンバン優勝している。平塚で浅井(康太)さんを振り切って優勝したのも凄かったし、最近は心境の変化なのか、まくりばっかりだったのが、逃げも増えてきてバックを取るレースが増えていて、それでも勝てるのは凄いなって思う。早く自分も拳矢さんに追いつきたいけど、現状は来々期のS級の点数をとれるかのボーダーですからね。ただ練習環境は抜群に良いし、目指すべき目標も身近にいるのは大きい。その中でしっかりと脚を付けていきたい」と前検日に話していた。
 初日は予選のメインでもある4レースに出走。松田直也(大分・92期)との2分戦で前受けから下げて最終ホーム過ぎに5番手からまくった。「後ろが付けやすいようにまずは回しながらで、2コーナーのくだりを使って、踏み直しながら加速していきました。外併走も得意なので、問題なかったですね。ここに来る前に父から小倉は3コーナーが壁になっていて、失速してしまうからホーム前後ぐらいから仕掛けるのが良いと教えてもらったので、それを実行した感じです」と予選では敵なしの状態でキッチリとライン3人で決めて人気に応えてみせた。「タイムも出ていたから脚は良い。ただ拳矢さんなら先行していたんだろうなと。そういう意識は少なからずありますね。小倉は先行が有利だと思っているから準決勝か、決勝では先行しないとって思っています」とA級上位戦で初優勝した和歌山のような3日間、まくり一辺倒のレースだけでなく、逃げて圧倒する仕掛けも織り交ぜていきたいと語った。
 橋本が登場する準決勝4レースは17時02分発走予定。3分戦でラインは2車となったが安易に構えるレースはしなさそうなだけに、ロングスパートでライバルたちを撃破してくれそうで目が離せない一戦になりそうだ。

池端航一記者

2021年5月24日 22時20分

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