新村穣が特班一番乗り!! ~岐阜競輪場~

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新村穣
競技との2足の草鞋で活躍を誓う

 8月4日に最終日を迎えた岐阜FIIの7Rチャレンジ決勝で新村穣(神奈川)が完全優勝を果たした。これで新村は、7月川崎FIIナイター、同月大宮FIIに続く3場所連続の完全優勝で、8月5日付けでA級2班への特別昇級を決めた。3場所連続完全優勝でのA級2班特別昇班は119期生では初。あっせんの関係で新村が一番乗りとなった。
 岐阜の決勝は、同期の平山優太(福島)との2分戦だったが、赤板で前に出た平山をジャンガマシで叩き切ると、あとはペース駆け。マークに回った同県の佐々木和紀(117期)の追撃も振り切って押し切った。
 「特別昇班したという実感はあまりないですが…。あっせんの都合で自分が一番最初に特別昇班できて、同期もみんな見てくれてたと思うので、自分のレースを見せられたのが良かったなと思っています。平山君とは養成所でも一緒に練習をたくさんしていたので。長い距離を踏んだら自分の方がチャンスがあるかなと思ったので、早めに巻き返しを図って後ろの人のお陰で逃げ切る事ができました。今後は自転車競技の方も集中して練習しなければいけない時間も出てくるので、競輪を走る機会が他の同期と比べて多くはないんですけど、一戦一戦を大事にして、また、自分が走ることで競輪を見て下さる方、自転車競技を見て下さる方、両方に何かいい刺激を与えられたらいいなと思います。2班に上がれて、もっと上の舞台で同期と一緒に走れるように、自分ももっともっと練習して頑張っていくつもりです」
 養成所では119期の先行回数トップと先行勝負にこだわったために在所成績は下位に甘んじた新村だが、現役のトラック中距離種目ナショナルチームメンバーの一員。大学時代には同級生の寺崎浩平(福井・117期)、1年後輩の青野将大(神奈川・117期)とチームメイトにも恵まれて全日本選手権のマディソンで優勝するなど好実績を残してきたエリートだ。地元ホームの川崎が本格デビュー戦の舞台に選ばれたのもその期待の表れだったが、まずはしっかり応えてみせた。

権田浩一記者

2021年8月5日 15時42分

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