前年度覇者の野原雅也が今年も決勝へ ~広島競輪場~

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野原雅也
連日のロングスパートは自信の表れで決勝進出を目指して攻め切る
さらなる高身を目指して体と自転車を整える

 12月10日(金)に2日目を迎えた広島競輪開設69周年記念『ひろしまピースカップ』の二次予選は実力者が存在感を放ち準決勝への切符を手に。68周年大会の覇者でもある野原雅也(福井・103期)はここまで未勝利ながらも連日の積極策で結果以上の手応えをつかんでいる様子で、さらに良い状態で準決を迎えるためにも自転車と体の調整に時間を費やす。
 「2日目は飛び付きもあるかなって思っていたので気を付けながら踏んでいった感じですけど、最後はちょっと重かったですね。余裕がなくてタレてしまった感じです。セッティングを微調整して昨日よりも良かったんですけど、もう少し調整してみます。寛仁親王牌で決勝に乗れてまた乗りたいなって思っているので。今の自分には足りないものがまだまだ多いので。やっぱりもっとタテ脚が欲しいですね。自分はそんなに長い距離を踏むのは得意ではないですけど、レースの組み立てだったりしっかりと考えて走らないとって思っています。G1はもちろん大事ですけど、普段のレースもしっかりと戦っていかないとなって思っているので。オールスターで古性(優作)さんの優勝を見て感動して、気持ちの変化もありましたし。今は寺崎(浩平)君たちと話し合って練習メニューも考えて、こういう感じやっていったらいいのかなっていうのも見えてきたので。G1の決勝にまた乗りたいですし、G1の決勝にコンスタントに乗れればタイトルも近づいてくると思っているので頑張りたいですね」
 
 3日目は準決10レースに登場する。初日特選でも連係した村上博幸(京都・86期)の動きも軽快そのもので、呼吸を合わせて近畿決着を目指す。
 「(初日特選で)久々に雅也に付けましたけど、ペース配分だったりも今までとは違いましたし、成長を感じるというか強くなっていますよね。自分の2日目はちょっと苦しい展開になってしまいましたけど、あきらめずに外を踏んで3着に入れているので悪くないと思います。自転車を調整するというか、体を自転車に合わせていくっていう感じで調整しています。もうこの歳になると疲労との闘いになってくるので。2日目のレースは終わりましたけど、疲れをどうとるかっていう戦いはまだ続いているので、しっかりと準備をしたい」
 
 今年1月豊橋記念の準決勝では野原雅也が自慢のダッシュを生かしたカマシを放ち、番手の村上博幸がゴール寸前で交わしてワンツーを決めている。同じグレードレースの準決で近畿コンビが再現を狙う。

細川和輝記者

2021年12月10日 18時38分

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