小川勇介が通算300勝 ~函館競輪場~

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小川勇介
300勝のメモリアルをG1で達成
初日のリベンジで300勝

 函館競輪場で開催されている「第68回オールスター競輪(G1)」は、8月16日に5日目を迎えた。前回の高知を優勝して、区切りの通算300勝にリーチをかけていた小川勇介(福岡・90期)が、シリーズ4走目で勝ち星を挙げて、デビュー20年でのメモリアルを遂げた。

 一次予選と同じ、東矢圭吾、小川、嶋田誠也の3人でラインを組んだ。一次予選では、東矢がスタート直後に落車する予期せぬアクシデントに見舞われた。それだけに「(東矢の落車があって)初日にお客さんに迷惑を掛けていたんで、リベンジができたんじゃないかと」と、胸をなで下ろした。
 通算300勝については、「もちろん(通過点)」と、きっぱり。「一戦、一戦のなかでG1で達成できたのは、負け戦ですけどうれしい」と、笑みを浮かべた。
 直近は師匠のタイトルがついた「吉岡稔真カップ(G3)」が、ホームバンクの小倉で行われたが、オールスター出場組は出られないローテーションだった。同じホームの柳詰正宏が、その小倉G3を制覇。小川も当然ながら今シリーズに気持ちを入れていた。
 「(小倉で)あれだけ地元勢が頑張っていたので、オールスター組の小倉の選手も力になった。支部の底上げが全体的にできているんだと」
 まだまだ通過点とはいえ、不惑を迎えた小川は、こう言って後輩の活躍に目を細めた。
 「(思い出のレースは)去年の師匠の冠レースで優勝ができて、もう1個上にステップアップできる雰囲気があった。キッカケというか、あきらめずにコツコツとやれば結果もついてくるんじゃないかと」
 “不動心”。師匠の座右の銘でもあるこの三文字を胸に、小川はこれからも走り続ける。

竹内祥郎記者

2025年8月16日 16時52分

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