脚力アップを目指す古性優作 ~小松島競輪場~

準決勝は古性優作-小倉竜二-堤洋でラインを組む
7月4日、小松島競輪場で「阿波おどり杯争覇戦」G3の二次予選が行われた。メインの12レースでは小松崎大地が主導権を握る展開。人気を集めた古性優作は目標の土生敦弘がまくり不発になったが、最終2センターで内にいた片岡迪之を決めると4コーナーからは外に持ち出して1着でゴール線を駆け抜けた。
古性は目標が不発になる展開にも「どうなっても自分がどう判断するかなので」とレース後は冷静な口調でインタビューに答え、このレースで2着の守澤太志が「古性君は10枚上手でしたし、力の差を感じた」と舌を巻いたが、自身では納得のいく状態とはほど遠い。
「(状態は)どんどん落ちてきて、メンタル的にしんどい。勝って当たり前と言われますし、負けたら、なんで?となりますから。プレッシャーは当然なんですけど、(ファンの)期待に応えられていない。初日はレースに参加できていなかったし、かなりきつかったです。とんでもなく自転車が進まない」とGP王者として輪界トップに君臨する古性だからこそ、感じている悩みを明かす。
オールスターのファン投票では2年連続で1位に選出されるも「ラインに助けられてのファン投票1位だと思っています。自分の力だけで1位を取れたら」とラインの仲間の強さを肌で感じているからこそ自分の脚力を上げていくという気持ちを強くもっている。
「自力で初日のようなレースでは・・・。今年が終わってしまう」。頂点に立ってなお、危機感を感じ続け、自分を追い込み続ける古性なら、現状の課題も打ち破る日がくるだろう。
2025年7月4日 18時39分
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選手詳細データ
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古性優作 選手大阪・100期