チリから帰国の佐藤水菜、窪木一茂が会見 ~JKA~

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銀メダルの窪木一茂(写真左)と2つのメダルを獲得した佐藤水菜
佐藤水はケイリン連覇の快挙、窪木一はオムニアムで初の銀メダル

 チリ・サンティアゴで開催されたUCIトラック世界選手権大会で女子ケイリンを連覇、スプリントでも銀メダルを獲得した佐藤水菜(神奈川・114期)と男子オムニアムで銀メダルに輝いた窪木一茂(福島・119期)が、10月30日に帰国。東京都内のJKAで会見を行った。

 ケイリン種目で世界選手権連覇を果たした佐藤は、女子スプリントでも日本勢での過去最高位となる銀メダル。2種目でメダルを奪取した。
 「自分自身、メダルを獲れると思っていなかったので、2種目でメダルを獲ることができてとてもうれしく思います。(ケイリン決勝のレースは)行くしかなかったので、とにかく前にっていう気持ちでした。ゴール線を切るまでは、正直、誰が優勝するかもわからなかった。精いっぱい走った記憶があります。(メダルを)獲れると思ってなかったし、体調とかも全部、コミコミで気持ちとかも最終日になかななかうまくもっていけてない状態だった。あんまり気負わずに、レースを楽しむことをすごく大事にして走った。喜びとかうれしさは、(ケイリン優勝が)去年が初めだったんですごく大きかった。(今年は)喜びは少なかったけど、やりたいことができた。確実に自分の成長だったりとか、いろいろやりたいことができたなって、安心感というか満足度は今年の方が高かった」と、振り返った。ガールズケイリンで今年すでにグランプリスラムを達成している佐藤は、次回の競輪祭女子王座戦(GI)で年間グランドスラムをかけて、11月19日からの出場を予定している。

 36歳という年齢で銀メダルの窪木は、一昨年の男子オムニアム銅メダルの今村駿介を上回る日本勢の男子オムニアムでは初の銀メダルを手に入れた。
 「世界選手権では初めてオムニアムに出場したんですけど、優勝を目指していたし、優勝をする自信もあった。なので、一番は悔しい気持ちが強いです。(銀メダルを)素直に喜べないってことが、成長している証拠だと思います。(日本勢は)近年はこうして継続してメダルを獲得できていることで、自分も負けたくないっていう思いです。4年前に競輪選手になって、それですごい刺激を受けている。自分では大器晩成型って思っていたところもあるので、そこがいまにつながってきているのかなと思います」
 窪木は競輪選手になったことでのプラスアルファを強調して、さらなる高みを見据えた。S級2班の窪木は、11月16日からの岸和田F1シリーズに参戦予定だ。

竹内祥郎記者

2025年10月30日 16時35分

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