ガールズ決勝は三つ巴の争い ~松山競輪場~

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鈴木美教
準決勝のロングスパートが決勝に生きるか
グランプリ出場争いも佳境

 『道後温泉杯争覇戦』G3ナイターは、10月16日に最終日が行われる。ガールズは実力者が順当に決勝戦へと勝ち上がり、激戦は必至。柳原真緒(福井・114期)、鈴木美教(静岡・112期)、山原さくら(高知・104期)の3名で三つ巴の戦いとなりそうだ。

 3日目の準決勝は2個レースが行われ、まず山原と鈴木が激突。最終1センターから仕掛けた鈴木を山原がまくりでねじ伏せた。山原は「(鈴木)美教さん相手に勝ててよかった。1年前(第13回国際自転車トラック競技支援競輪)は1、1、3、3着だったので、それよりは良くなっている。1年頑張って3着が1着になった」とホクホク顔。賞金争いでガールズグランプリ出場への当落線上にいるが「1円でも多く稼がないと。いや、1円じゃ賞金争いには勝てないから10万円でも20万円でも多く。ここを完全Vだったらかなり大きい。でも、気にしすぎは駄目なので。この後にはまだあっせんが3本入っているし、気にし過ぎず自分の仕掛けをしたい」と緊張感を持ちながらも自然体でレースに臨む。

 山原に敗れた鈴木だが、それでも納得のいくレースは出来た様子。
 「(山原より)先に仕掛けようと思ってました。行くところは、あそこ(最終1センター)か、車間を切ってもっと遅らせても面白かったと思う。でも、早目から行って2着なら。ポイントで4着でも勝ち上がれると思っていたし、決勝に上がれる走りをしようと思っていました。長い距離を踏みたかったですね。3日間で今日が一番よかった。日に日によくなっています」

 そして3レースは柳原が2コーナーまくりで圧勝。「今日はまくりを試しておきたいなって思っていました」と、こちらもテーマを持って準決勝を走った。「踏み出しはよかったけど、もう少し伸びてほしい。自分の中では惜しい感じですね」。柳原は賞金ランキング4位に付けているが、7位の山原とはわずかに20万円ほどしか離れていない。「一つも落とせない」と前検日に語っていたように、瀬戸際の戦いが続く。
 「決勝は警戒されるだろうし、後方になりそうですね。ただ、カマシでもまくりでも状態はいいので。それを準決勝で試しておきたかった。やりたいことはできました。賞金よりはレースを意識して。やりたい展開で勝てるようにしたいです」

 それぞれの思惑がぶつかる決勝戦は9レースに行われる。ここで優勝してグランプリ出場を手繰り寄せるのは誰なのか。見逃せない一戦になりそうだ。
 

熊谷洋祐記者

2022年10月15日 22時55分

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