在所1位の又多風緑がライバルを封じて初優勝 ~京王閣競輪場~

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又多風緑
同期のライバルを封じて初優勝をつかみ取った又多選手
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又多風緑
表彰式でポーズを決める又多選手
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2着以下を4車身千切ってゴール線を駆け抜けた
悔しさを乗り越えて在所1位の底力を発揮

 11月1日(火)に京王閣競輪場で開催中の『ゴールドカップレース』最終日3レースで行われた『競輪ルーキーシリーズ2022プラス』は在所1位の又多風緑(石川・122期)が豪快なまくりで嬉しい初優勝を手に。同期のライバルを4車身以上も引き離してゴール線を駆け抜けた。
 
 初手の位置取りは「後ろからが理想でした。前の様子をみながら行けるところから行ければって」と在所2位の小泉夢菜を前に置いての思惑通りに6番手からの組み立てに。打鐘過ぎに藤原春陽が畠山ひすいを叩いて先頭に踊りでたが、「前の二人がやり合うかなと思っていたので」とすかさず叩き返した畠山の動きも冷静に見極める。最終1センター付近から車を外に持ち出すと力強いまくりで前団をまとめてのみ込み込んだ。
 
 「600(打鐘)からの(藤原の)先行で(ペースが上がって)、まくりに行くときもきつくて。最後も差されるかもって思ったんですけど。ハロンでかけるぐらいの感じで(1センター付近から)思い切って行きました。最近は800(メートル)の練習をしているのでそれが良かったのかな。今までだったら600でバテていたので。まくり切れて良かったです」。
 
 圧倒的な在所ナンバーワン。在所時に競走訓練で挙げた勝利数は37回。先行での18勝を含めた自力での勝利数でも群を抜いていた又多はデビュー前から注目されていらもルーキーシリーズでは優勝ゼロ。本格でデビュー後も先輩たちの高い壁に苦しみながらのレースが続いていたが、ようやく努力が実を結んだ。
 
 「最近は800(メートル)の練習をしているのでそれが良かったのかな。今までだったら600でバテていたので。まくり切れて良かったです。ルーキーシリーズはコテンパンにやられて自分のパフォーマンスもできなかったんですけど、もう一回同期で走る機会を貰えたので、絶対に勝たないといけないと思っていました。自力で戦っていきたい気持ちがあるので。今回のを自信に力を出せるように頑張っていきたい」。
 
 ようやく初優勝をつかみとった又多であるが、まだ戦いは始まったばかり。取り戻した自信を胸にガールズケイリンのトップを目指してこれからも自らを高めていく。
 

細川和輝記者

2022年11月1日 13時30分

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