ナンバーワン塩崎隼秀が特別昇班 ~高松競輪場~

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塩崎隼秀
4カ月ぶりにVを飾ると、特別昇班へ一直線

 3月4日開催の高松FIIモーニング最終日第10レース・A級チャレンジ決勝に出走した塩崎隼秀(愛媛・121期)が、2コーナー5番手まくりで前団を飲み込んで1着を奪った。この優勝で塩崎は、1月小松島FIIモーニング、2月平墳FIIに続き3場所連続での完全優勝を達成し5日付けでA級2班へ特別昇班を果たした。

 高松の決勝は、坂田康季(佐賀)-高橋優斗(大分)の九州勢、布居翼(和歌山・109期)-浜田翔平(大阪・111期)の近畿勢との3分戦。121期対決に燃える九州勢が戦前の予想通り、赤板2コーナーで塩崎ら四国勢を押さえて先手を奪取。すかさず近畿勢が中団に追い上げ、塩崎は前受けから引いて5番手でレースを進める。徹底先行で売る坂田が逃げていく中、最終2コーナーで布居が先にまくり出ると、追って塩崎も仕掛ける。3コーナーから併走する九州、近畿の両ラインの上を踏む形となった塩崎だったが、抜群の加速力で乗り超えていく。主導権を渡さなかった坂田を4コーナーで捕らえてると、マークに回った同期の眞砂 英作(香川)を引き連れて堂々先頭でゴールした。

 塩崎は121期の在所ナンバーワン(早期卒業生を除く)。7月に本格デビューすると、9月西武園FIIモーニング、防府FIIモーニングを連続完全優勝して早々と2班への特別昇班に王手を懸けている。だが、8連勝して臨んだ9月佐世保FIIミッドナイトの決勝は打鐘2センターからカマして先手を握るも、立て直して3番手からまくった長松大祐(大分・121期)と踏み合いになってゴール前で失速。以後も決勝になると勝てない苦しい時期を過ごし、ようやく2班の舞台に立てることとなった。ダッシュはそれ程でもないが、踏み出してからの加速力はさすがナンバーワンならでは。これからは先に特別昇班、1・2班戦Vを達成し、3月12日に松山競輪場で行われるルーキーチャンピオンレースを走る同期らを追っていく。

権田浩一記者

2023年3月4日 23時22分

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