必勝期す地元薦田将伍 ~松山ミッドナイト~

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薦田将伍
勢いのままに地元優勝を決める
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畝木聖
初優勝を決めて一皮むけそう

 10月2日からの松山ミッドナイトは、地元の薦田将伍で負けられないシリーズだ。今年は9月久留米までの13場所で、11回決勝にコマを進めていて、優勝が2回。最近は特に数字以上に動きに迫力がある印象で、松阪の準決勝ではルーキーの阿部将を一蹴している。スピードもあるし、先行でもしっかり粘り込んでラインを上位に導く脚がある。上位に同型が少ない今回は負けられない。続くのは、廣川泰昭、米澤大輔だが、この位置は最終的に狙われる可能性も。
 中国勢も守谷陽介の追加参戦で、俄然好勝負可能となった。9月玉野ミッドナイト決勝で篠原龍を2着に逃げ粘った守谷の機動力はやはり侮れない。立花成泰、高橋清太郎、内村泰三と援軍は豊富で、ラインの厚さを生かせれば。
 九州勢は、積極的な小岩哲也が勝ち上がってくるか、高田真幸が再び調子を上げてこない限り、薦田、守谷と渡り合える機動型はいない。那須久幸、田中陽平、藤田剣次と実力者がそろっていて、すんなり別線ペースのレースは許さない可能性が高いが…。

 今期に入っての薦田は勢いを加速させており、7月武雄ミッドナイトで先まくりを決めて、現S級の嘉永泰のS級特進を一度は阻止する殊勲のVからスタートすると、その後は優勝こそないものの、力強い動きを随所で披露。9月松阪モーニングの準決勝では注目ルーキー阿部将の連勝を止めるまくり、続く同月久留米では連日、先行勝負して112着。特選、準決を逃げ切ると、決勝は117期ナンバースリーの松本秀に真向勝負を挑んだ気迫は光った。ボート競技で鍛えた体力を武器に、113期で在校ベストテンに入っていた実力がいよいよ花開いてきた。地脚タイプで、S級上位で活躍する松本貴らとの練習で課題のトップスピード強化に励む日々。本人も好調を自覚しているだけに、同型のライバル手薄な地元戦でVは逃さない。

 チャレンジ戦は、畝木聖、高井流星の岡山コンビが中心。新人の畝木はルーキーシリーズでは苦戦したものの、本格デビュー後は着実に力を発揮していて、9月武雄では待望の初優勝を3連勝で達成したばかりだ。「とりあえず優勝は優勝ですけど、レース内容が悪いんで申し訳なかったです。まだ競走が下手くそですね。今度は内容にこだわって連勝したい」と、初優勝をきっかけに色々変わってきそう。小柄な体格ながら、ほとんどレースで最終バックを取っているようにレースは積極的。ここも自慢のダッシュで主導権を握って押し切りVを目指す。また、畝木が先制なら、高井にも今期初Vのチャンスだ。誘導員早期追い抜きが響いてチャレンジ降格となったが、本来はS級も狙える機動型。新人相手にも先行基本の走りで6場所で5回決勝に乗っている。ここは畝木に任せて差し脚勝負。切れ味を発揮するか。
 倉松涼、吉田勇気が畝木との同期対決に闘志を燃やすが、現時点では厳しい戦いとなりそう。

権田浩一記者

2020年10月2日 14時25分

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