初日は地元勢が大活躍 ~奈良競輪場~

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中井太祐
初日の反省を生かして二次予選は積極策を心がける
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中井俊亮
前回名古屋で途中欠場した不安を一掃する走りを披露
6名全員が二次予選に進出

 奈良競輪場開設70周年記念「春日賞争覇戦」が2月11日に開幕した。6名が一次予選に出場した地元勢は元砂勇雪(奈良・103期)、三谷竜生(奈良・101期)が1着。中井兄弟に三谷将太(奈良・92期)の3人が2着と大暴れ。4着の伊代野貴照(奈良・101期)を含め、全員が二次予選に進出した。

 中井兄弟はそろって2着のスタート。地元のトップバッターとして4レースに登場した兄の中井太祐(奈良・97期)は苦しい展開をしのいで城戸俊潔(岡山・115期)をまくり切り、松岡健介(兵庫・87期)と近畿ワンツーを決めた。
 「(小酒大勇に)すくわれて、タイミングを崩してしまったんですが、最後まで諦めずに踏めました。状態はいいけど、反省点の多いレースでしたね。不安に思っていたところがレースに出てしまった。状態はいいので、明日は思い切って行けるように」
 二次予選7レースは格上の吉澤純平(茨城・101期)、松川高大(熊本・94期)が相手の3分戦だが、積極策で準決勝進出を目指す。

 7レースに出走した中井俊亮(奈良・103期)は前団がもつれた隙を逃さず、赤板の2コーナーから一気にスパート。力強い逃走劇でラインを上位独占に導いた。
 「地元のみんなが勝ち上がっていたので、自分も続けたらと思っていました。隊列が短くなったので、1回前に出てラインで決まるようにと。朝と違い風の向きとかが変わって走り難さはあったけど、距離を踏めているから悪くないですね」
 二次予選10レースは三谷竜生の前で責任重大。2日連続の先行策で最後までしっかり粘り込む。

 昨年の当地記念は無観客だったが、今年は2500名を上限に有観客での開催。高いモチベーションで挑んでいる地元勢が2日目も一丸となってシリーズを盛り上げる。

笠原裕明記者

2021年2月11日 19時10分

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