鷲田佳史が記念初制覇 ~いわき平競輪~

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鷲田佳史
自身でも驚く記念初優勝
アッと驚く優勝

 いわき平競輪開設70周年記念「いわき金杯争奪戦」の決勝戦が28日に行われた。優勝は鷲田佳史(福井・88期)で、3連単の配当は327,290円(385番人気)の大波乱の決着となった。
 レースは、中団の朝倉智仁(茨城・115期)を村田雅一(兵庫・90期)が赤板で抑え込む。朝倉は車を引いて打鐘から巻き返すが、先頭の飯野祐太(福島・90期)も合わせてペースアップ。朝倉は力ずくで飯野を叩き切るが、最終バックからは隅田洋介(栃木・107期)が単騎でまくり発進。すると、森田優弥(埼玉・113期)は番手まくりで応戦。隅田は外に浮いてしまうが、村田から切り替えていた鷲田が、スピードをもらって直線で突き抜け記念初Vを飾った。ゴール前では4名が落車するアクシデントがあり、2着には落車を避けた庄子信弘(宮城・84期)、3着に西岡正一(和歌山・84期)が入った。

 【払戻金】
2車単 3-4 32,630円
3連単 3-4-6 327,290円

 優勝した鷲田は自分でも驚きを隠せなかった。「F1でも優勝がないので実感がないですね。決勝の舞台で走れるのを喜んでたら、『まさか』です」。

 「(作戦は)村田君が優勝する展開を作ってくれればと、総力戦でした。(村田が)内に詰まりそうになって、隅田君がきていたので(切り替えた)。12月のレインボーの単騎のレースを見ていたので。必死で付き切ってゴール前勝負と。落車があったのは残念だが冷静に対処はできた」とレースを振り返る。

 弟子の活躍が鷲田の成長にもなっている。「寺崎を弟子にとって2回連係があるんですけど、今は追い掛ける形になっている。一緒に走るにはG1しかないですから。オールスターが予備で悔しくて、そこから練習を変えた。同じ舞台に上がらないと」。

 鷲田は2003年9月11日にデビュー。プロ生活18年目で初めてのS級優勝が記念の優勝で初々しさも見せた。「不慣れなインタビューですみません。決勝インタビューにもようやく慣れてきたんです」

 売上は47億3347万1,600円で売上目標の45億円を突破した。

小山裕哉記者

2021年2月28日 16時45分

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