火花散る大熱戦 ~和歌山記念~

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郡司浩平
大激戦を制してガッツポーズで写真撮影
激しすぎる初日特選

 和歌山競輪開設72周年記念開設記念『和歌山グランプリ』は9日(日)に初日が終了した。豪華メンバーで行われた初日特選12Rは、超が付くほどの大激戦だった。
 8番手に置かれたグランプリ王者の古性優作(大阪・100期)は「力勝負をしようと思っていた。後ろは地元ですし、最終バックを取るイメージでいきました」と、地元の東口善朋を連れて打鐘過ぎから巻き返しに出る。最終ホームで郡司浩平(神奈川・99期)のけん制を受けた古性は「郡司さんに当てられて完全にスピードが殺された」とスピードが鈍ってしまうが、それでもさらに踏み上げて、先行する長島大介(栃木・96期)の番手まで追い上げて佐藤慎太郎(福島・78期)と激しくもつれる。しかしながら、これで終わらないのが古性。今度は一車下げて中団の郡司浩平に激しく絡む。だが、郡司もこれをしのいで3番手の位置は譲らない。最終的には好位を守った郡司が直線で鋭く追い込んで1着を手にし、激戦を制した。
 郡司は「勝負所でいい位置が取れて、被りたくなかったけど早目に仕掛けても後ろを引き出してしまう。古性君にうまく降りられてしまって苦しかったですね。せっかく取れたいい位置を譲ってしまったらもったいないですしね。走っている自分たちも、見ているお客さんたちも激しいレースで刺激が入ったんじゃないですか。でも、キツいですよ!」と、冗談交じりに嘆いていた。
 番手を死守した佐藤慎太郎も「さすが初日特選のメンバーというか、みんな隙がない。気が引き締まりました」と振り返る。
 
 まさに正月ボケを吹き飛ばすような熱いレース。勝ち上がりがかかる2日目以降も、どんなレースが繰り広げられるのか今から楽しみでならない。

熊谷洋祐記者

2022年1月9日 19時06分

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