郡司浩平が『和歌山グランプリ』完全制覇 ~和歌山競輪場~

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郡司浩平
優勝カップを手に力強くガッツポーズ
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真後ろから迫る佐藤慎太郎選手を1/2車輪振り切ってゴール線を駆け抜けた
自身初の記念制覇の地で6年ぶりに大会V

 1月12日(水)に和歌山競輪場で開設72周年記念『和歌山グランプリ』が行われた。S班4名が揃った激戦を制したのは郡司浩平(神奈川・99期)。初日特選から動きの良さは光っており、連係実績ある根田空史(千葉・94期)を的確にリード。最終バックから判断良く抜け出して完全優勝を達成した。
 レースはスタートけん制が入りグランプリ王者の古性優作が正攻法に構える。根田空史が中団に構えて松本秀之介が後ろ攻めに。青板バックで松本が上昇すると、根田は迷わず車を下げて態勢を整える。赤板で松本の隙を突いて叩いて出ると、そのままペダルを踏み込み主導権取り。番手の郡司浩平が最終ホームから巻き返しを狙った松本を引き付けながら最終バックで自力発動。松本の外を踏み込む松浦悠士や中団からチャンスを窺った古性らを寄せ付けずそのままゴール線を駆け抜けた。
 「自分の中でも手応えのある開催でした。松本君がどう出るのか次第ではあったんですけど、後ろからがいいと思って我慢しながらのスタートで、中団になった。ほぼ作戦通りで、根田さんが落ち着いていたし、どこから仕掛けるかタイミングだけ見ていました。松本君は合わせて出ていきたかったんでしょうけど、自分も根田さんとは何回も連係がありますし、そこは経験値の差が出たと思う。根田さんがすごい良いペースでいったので、自分も焦らないようにと思いながら余裕をもっていました」
 昨年、何度も番手で優勝のチャンスを得ながらも甘さが出て失敗を繰り返していたが、その時に味わった悔しさを晴らそうと今年は強い気持ちで戦い抜く覚悟を決めた。
 「何回も言っていますけど、優勝をめざして、取りこぼししないように早めに踏ませてもらいました。4日間体の面も、精神面もこれだけ安定していた開催はなかなかない。そこは収穫ですね。これだけいいスタートを決められたので、安定した成績を残せる様に精進したい」
 今年のKEIRINグランプリは地元の平塚で行われる。年始に『和歌山グランプリ』を完全優勝した勢いと、強い気持ちを一年間持ち続けて年末の平塚グランプリへとつなげていく。

細川和輝記者

2022年1月12日 17時25分

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