中西大が会心のレースを披露 ~松戸競輪場~

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中西大
2日目同様に三谷将太とタッグを組む
準決勝は10レースに登場!

 12月8日(木)から松戸競輪場で松戸競輪開設72周年記念『燦燦ダイヤモンド・滝澤正光杯』GⅢは9日(金)に2日目が終了。第10レースでは北井佑季と鈴木裕の南関勢が圧倒的な人気を背負っていたが中西大が会心のレースで南関勢を打ち破った。

 レースは青板バックで黒沢征治が勢いよく押さえて、北井佑季は突っ張れない。中西大は北井が下げたのを見ると、すかさず追い上げて中団を確保。さらに、北井が赤板過ぎに仕掛けたのに合わせて中団から踏み上げる。後ろが離れるほどの加速で黒沢をねじ伏せた中西が後続をぶっちぎった。
 「(1着で)良かったです。たまたまですけど」と共同会見場に姿を見せて一言目は謙遜気味だったが、「黒沢君が切った所で遅れないようにと。黒沢君が勢いつけてきて立ち遅れずに北井君の動きを見て隙ができれば中団取れるなと思って締めこみながら中団を取った」とレース展開を頭に入れながら普段、先行、まくりで戦っている機動型らしからぬ立ち回りを見せた。

 「いつもやられたら嫌なことを、できないなりにしました。普段しないけど、北井君が強いのはわかっているから、隙を突かないと。レースも見ているし隙を突くしかなかった。黒沢君がバック踏んで緩んだ所でイメージなら北井君が仕掛けてきて包まれると思ったけど、北井君が遅くて自分が先に出ていって何とかなった」と自身が苦しめられているレースを自らが行い勢いある若手を手玉に取ってみせた。

 「状態も気持ちも上向いている。南関勢が強いので何とかしたい。今までやってきたことが出ている」と今開催、大挙している南関勢を倒すべくやる気満々。

 準決勝は10レースに登場して松井宏佑、山岸佳太、藤根俊貴との細切れ戦。北井を倒した勢いそのままに今年2月の高知記念以来となる記念決勝へまい進する。

池端航一記者

2022年12月9日 22時33分

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