黒沢征治が強力近畿ラインを攻略して準決勝に進出 ~向日町競輪場~

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黒沢征治
シャープなまくりで強敵を破り準決勝に進出
セッティングと乗車フォームを見直して良化中

 6月9日(金)に向日町競輪場で行われた施設整備等協賛『京都向日町カップ』のシリーズ2日目は地元勢が総崩れとなる大波乱。二次予選11レースでは黒沢征治(113期・埼玉)が南潤-畑段嵐士-大石崇晴の強力な近畿ラインを見事に攻略して準決勝への切符を勝ち取った。
 初手で中団に構えた黒沢征治は後ろ攻めから上昇してきた長田龍拳ラインを見送り、打鐘手前で中団に追い上げて近畿勢を後方に追いやる。最終ホームから徐々に車間を詰めながら最終2コーナー手前からまくり発動。タテ脚を兼備している同県の笠松将太を振り切ってゴール線を駆け抜けた。
 
 「前か中団で自分が駆ける感じかなって思っていたんですけど、南くんが引いてくれたので。凄い有利な展開になりました。長田君が駆ける感じだったんで。駆けなければ自分でスタンディングしていってかけましたけど。もう(心臓は)バクバクでしたね。緊張していたんで。南君が後ろから来ているのかもって思いながらでしたけどラインで決まって良かったです」
 
 良くなるきっかけになったのは先月の奈良F1シリーズ。今回の初日こそ組み立てに失敗して力を出し切れずに終わったが、前回の地元西武園では逃げてまくって決勝進出と兆しはあった。
 「最近、南くんが良くなってきているじゃないですか? その理由っていうのが悪いときは踏み過ぎていたっていうのを本人からじゃないですけど耳にして。今の自分もそうだなってきづかされて。奈良は結果につなげることができなかったんですけど、帰ってからセッティングをかなり修正して力まないような、踏み込み過ぎないように乗り方を意識してやったら良くなってきたので。記念の決勝はたしか去年の大宮記念以来、乗れていないので。また乗れるように頑張りたいですね」
 
 準決勝は初連係となる小畑勝広に前を託す一戦に。不慣れな番手回りとなるが、前で奮闘を誓った後輩をリードして決勝進出を目指す。 

細川和輝記者

2023年6月9日 19時05分

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