簗田一輝がG3初制覇を達成 ~向日町競輪場~

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簗田一輝
表彰式で優勝カップを手にポーズを決める
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直線で黒沢の外を鋭く追い込み1/2車輪差で優勝
10度目の挑戦となるG3決勝の舞台でつかんだ勝利

 6月11日(日)に向日町競輪場で行われた施設整備等協賛『京都向日町カップ』は簗田一輝(107期・静岡)が総力戦で別線を攻略して嬉しいG3初制覇を達成した。

 外枠の簗田一輝は初手で後方7番手に構える。残り2周手前から上昇して押さえようとしたが、朝倉智仁に突っ張られてしまう。関東ライン3番手を回っていた志村太賀が踏み遅れるのを見ていた簗田一輝は黒沢征治の後ろに潜り込む。車間を空けて朝倉智仁をリードしていた黒沢征治は最終ホーム手前から単騎で巻き返しを狙った阿部将大の気配を察知すると、最終1センターから番手まくり。簗田一輝は内を狙っていた志村太賀の動きを察知して締め込む。阿部将大の仕掛けに合わせ切った黒沢征治が先頭で最終4コーナーを迎えたが、2センターから車を外に持ち出していた簗田一輝が直線で鋭く伸びてゴール線を一番に駆け抜けた。

【簗田 一輝(1着)】
「もうガムシャラだったんで。何も考えていなかったですね。獲ったっていう感覚はなかったですし、半信半疑でした。お客さんが『簗田、ガッツポーズしろ』って言ってくれたので取ったのかなって思いました。前を取ってやり合いを誘おうと思ったんですけど取れなくて後ろ攻めになったんで。頑張って切りにいったんですけど、切れなかったので。流れで空いた所を取れればって思いました。あの位置が取り切れなかったら優勝はなかったと思うんで。後ろのことはわからなくて二藤さんがいると思ったんですけど。(阿部がまくってきていたが)黒沢さんも強いので合わせ切るかなって思ってはいたんですけど、自分が最後に外を踏まないと二藤さんのコースもないと思っていたんで。あそこで外を踏めていなかったら勝ってもモヤモヤしていたと思うんで良かったです。そこが目指しているところなので。そうじゃないとG1に走っている選手たちとも連係できないと思うので」

細川和輝記者

2023年6月11日 18時10分

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