眞杉匠が開設74周年記念「ゴールド・ウイング賞」を制覇 ~西武園競輪場~

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眞杉匠
G1初制覇したときと同じ舞台で賞金ボードを高々と掲げる
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直線で大外を駆け抜けた3番車が眞杉匠
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眞杉匠
ゴール後に右手を突き上げて、喜びをあらわにする
G1初制覇の地で、S班としての初V

 4月23日(火)に西武園競輪場で開設74周年記念「ゴールド・ウイング賞」の最終日が開催された。12Rには決勝戦が行われて、地元勢とは分かれて自力勝負を選択した眞杉匠(栃木・113期)が、8番手からの豪快まくりを決めて昨年の宇都宮記念以来で4度目のG3制覇を達成。昨年当地で行われたオールスターを制したことで今年からS班となったが、S班の証でもある赤いパンツを履いてからの初の優勝となった。

  スタートは地元勢が出なかったことで、深谷知広が出て稲川翔が後ろに付く。その後ろに眞杉匠―坂井洋の栃木勢、黒沢征治を先頭に5車ラインを形成した地元勢は後ろ攻めとなった。黒沢は青板周回のバックで上昇開始すると、赤板周回に入り誘導が退避すると同時に一気にペースを上げる。深谷は下げて6番手、栃木勢が後方の形で隊列一本棒になると打鐘の合図。全開で踏む黒沢の番手で車間を空けていた森田優弥は最終1コーナーから番手まくりを敢行。中団の深谷は2コーナーから仕掛けると、武藤龍生、平原康多と次々にブロックしてくるがこらえて4コーナーで鋭く伸びる。しかし、後方に置かれていた眞杉が3コーナーから大外を勢いよくまくり上げると、直線に入って深谷を交わしてゴール線を一番に迎えた。

【優勝 眞杉 匠】
「(昨年のオールスターを優勝したときと同じ舞台に立ち)ケガが続いていたのでどうなっちゃうんだろというのがあったので、勝てて自信になります。よくなってきたところで落車して、自転車も壊れてしまって新車にしたが、日に日によくなってきたのでダービーでも戦えるかな。(レースを振り返り)地元勢が全ツッパだと思っていた。車番が悪いから突っ張られると考えていたので。前だと飛び付きになってしまうし、中団からと。(地元勢の上昇には)付いていっても(深谷と)6、7番手で併走しても仕方ないので。車間を空けながら詰めるようにいきました。ごちゃついているのもわかったし、遠回りになっても外をいってよかったです。(ダービーに向けて)とりあえず優勝できたし、毎日の調整でちょっとずつ良くなってくれれば。前回は準決で負けたし、ウィナーズでも落車していたから、これで流れが良くなってくれますね」

髙野航記者

2024年4月23日 18時00分

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