第5回ウィナーズカップ ~松阪競輪場~

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岡崎智哉
特選スタートのチャンスをモノにして「毘沙門天賞」に進出
初日は大荒れ

 3月25日に松阪競輪場で始まった「第5回ウィナーズカップ(G2)」の初日は、荒れに荒れて好配当が続出。3連単では10万円を超える配当が3本。1万円以下は、4レースの1本のみと波乱の連発だった。特選の3個レースでは門田凌(初日10レース)、岡崎智哉(同12レース)の6番車が大穴を呼び込んだ。

 「このレベルになると力の差がある。あとはどこまで戦えるか挑戦したいけど、正直、今のところイメージが全然わかない」
 デビュー12年目にして初のビッグ出場(補充は除く)にこぎつけた岡崎智哉は、前検日の共同会見でこう語っていた。S級S班が3人。郡司浩平、平原康多には目標がいる厳しいメンバー構成のなかで、直近102点超の岡崎はイメージがわかないのも当然のことだっただろう。
 大方の予想通り眞杉匠と大石剣士が踏み合うハイペースの流れを、岡崎は戸惑いを隠さずに振り返った。
 「正直、残り1周で死にかけていた…。その外をまくっていく郡司君とか、前の平原さんとかを“アリーナ席”で見てて、ここでもう1回踏み上がるのかみたいな感じだった。レース中なんですけど、スゲェなと思ってた。僕はそれを必死に追いかけました。マジで余裕はなかったです。赤板で清水に踏まれた時も、たぶん清水は脚を使ってないんやろうけど、僕はかなり(脚力が)減って、飛び付く時でもうほぼなくなってた感じやった」
 主導権を握った関東勢の後位に食らいついて、郡司に合わせて最終バックから番手まくりを打った平原を追いかける。郡司、清水裕友にはのみ込まれたものの、内、外離れた平原との3着争いを1輪差で岡崎が制して、2日目は「毘沙門天賞」に進出。失格以外での準決が決まった。
 「(毘沙門天賞は)寺崎(浩平)君の後ろで、できることをしっかりしていきたいと思います。寺崎君の番手は初めてです」
 今を時めく寺崎浩平の番手が巡ってきた「毘沙門天賞」。再度、6番車の岡崎がアッと驚くパフォーマンスを見せることができるのか。勝負は下駄を履くまでわからない。

竹内祥郎記者

2021年3月25日 20時48分

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