田川翔琉が特別昇班 ~向日町競輪場~

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田川翔琉
掛かってしまえば止まらない強地脚が魅力

 4月12日に最終日が行われた向日町競輪FIIミッドナイト第8レース・チャレンジ決勝に出走した田川翔琉(熊本・119期)が、2コーナーまくりで後続に5車身を付ける圧勝劇でVを飾った。これで田川は3月大垣FIIミッドナイト、4月伊東FIIナイター、向日町と3場所連続での完全優勝を達成し、4月13日付けでA級2班へと特別昇班を果たした。

 向日町の決勝戦は、同期の疋田力也(愛知)が率いる中近勢と田川とは別で単騎戦を選択した大竹野裕樹(鹿児島・88期)が相手の三分戦。前受けの田川に誘導を切らせてから、疋田が打鐘目掛けて一気にカマして出る。2センターで疋田に叩かれた田川だったが、4番手を確保すると詰めての2コーナーまくりで瞬く間に他の6人を置き去りに。最後方から大竹野がいいスピードでまくるも、田川はセーフティーリードを保ったまま悠々先頭でゴールした。

 大学時代まで競技で活躍してきたポテンシャルは一級品の田川だが、デビュー後は組み立ての甘さもあって昨年は優勝が1回だけと思うような結果が出せなかった。しかし、持っているスピードはケタ違いなだけに一度勢いに乗ってしまえば止まらない。最初につかんだ特別昇班のチャンスをきっちりモノにした。
 「(ここまで)連勝は意識せずラインで決まればいいぐらいの気持ちで走っていました。(向日町も)特昇などは気にせず、まずは自分の納得のいくようなレースを精一杯して運よく特昇できればいいなくらいの軽い気持ちで思っていました」
 父親はS級上位の先行型として活躍した辰二(72期)という2世レーサー。その父親に素質では負けていないだけに、これまで通り地脚を生かした先行基本のレースで1・2班戦も通過点という活躍が期待される。

権田浩一記者

2022年4月13日 14時54分

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