小川真太郎が節目の200勝を達成 ~四日市競輪場~

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小川真太郎
節目の200勝を達成し次走の競輪祭に弾みを付けた
初連係となる同県の後輩をリードしてつかみ取った白星

 11月13日(日)に四日市競輪場で行われた『泗水杯争奪戦』のシリーズ最終日の10レースで小川真太郎(107期・徳島)が節目の200勝を達成した。

 後ろ攻めとなった川口雄太が残り2周手前から押さえにいったが、正攻法に構えていた高橋晋也に突っ張られてしまう。小川真太郎は素早く中団に降りて川口を迎え入れる。後方7番手まで下げた岡崎智哉がダッシュ良く巻き返しを狙うと高橋と踏み合う展開に。川口が切り替えを狙った東口善朋と併走になると、小川が最終バックから自力に転じてまくり上げた。
 
 「今日は後ろからしか考えていなかったんですけど、突っ張られるのは想定外でした。でも巧く中団に入れて迎え入れることができたので、もう一回、川口君にもチャンスが出切ればと思って。(東口と)川口君の決着がつくまでは踏めないんで。勝てばついて行こうと思ったんですけど、負けてしまったので。自分が前で組み立ててはないですけど、感覚的には凄く良かったですね」
 
 近況は勝ち切れないことが多く中間着が目立ち、本人も消化不良のレースが続いていたが、今シリーズは成績以上の活躍ぶり。二次予選はS班の平原康多を破り準決勝にも勝ち上がっており、気配が上向いている中で嬉しい節目達成となった。
 「ここ最近は苦し紛れの中での中間着が多かったんですけど、今回は自分の中では動けている感じもありました。正直、100勝したときとか優勝した時が嬉しくなかったわけじゃないですけど、そこまでじゃなかった。でも今日はほっとしたというか嬉しかったですね。人の後ろにつけて1着を取れた中で、一番嬉しかったかもですね」

 苦しい時期が長かったからこそ喜びもひとしお。それも初連係となる同県の後輩の番手から勝ち取った勝利で嬉しさはさらに増すだろう。西武園のオールスターで落車失格をしてからリズムを崩していた印象の小川だが、節目達成をきっかけに流れを変えたいところだろう。次は小倉で行われる今年最後のG1となる競輪祭に気持ちもすでに向いている。
 「今回はいろいろな人のセッティングだったり自転車を見て参考になりました。特にサドル周りですね。感覚は良くなってきているので、競輪祭につなげられるように頑張りたい」
 

細川和輝記者

2022年11月13日 20時26分

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