眞杉匠がW祝勝会

photo-76271
眞杉匠
傷だらけも笑顔の鏡開き(写真最左)
まさかのアクシデントで予期せぬ“いでたち”

 昨年8月にオールスターを制してタイトルホルダーの仲間入りを果たした眞杉匠(栃木・113期・SS)のオールスターと競輪祭優勝の祝勝会が、1月10日に栃木県の宇都宮市内のホテルで関係者およそ160人が出席して華やかに行われた。

 オールスターでG1初制覇を遂げた眞杉は、11月の競輪祭を単騎でV奪取。2度目のG1優勝を飾った。G1を16度制した同県のリビングレジェンド、神山雄一郎にまた一歩近づいた。昨年末の初のグランプリは優勝こそならなかったが3着で、新S班に弾みをつけた。順風満帆での24年かに思われたが、体調不良で大宮記念欠場を余儀なくされると、祝勝会の前日となる1月9日に練習中に落車のアクシデントに見舞われ救急搬送。左鎖骨、右足指の骨折などの大怪我を負った。
 「本人が一番まいっていると思うんですけど、私もまいりました。いまさら中止にもできないし、本人なしでもできない。(1月10日は)自分の誕生日なので誕生会にするしかないかなと」と、46歳のバースデーを迎えた栃木支部の支部長を務める山口貴弘は、挨拶で苦しい胸の内を苦笑いで打ち明けた。
 神山雄一郎、師匠の小田倉勇二らも参加した鏡開きでは、眞杉は“満身創痍”での登壇となった。
 「記念初優勝も、ラインの力で獲ったオールスター、単騎の競輪祭も獲ったのは全部、うれしいです。去年は先輩方、仲間たちに助けられたので、今年はその恩を返せるように関東を引っ張っていきたいです。まずは怪我を治して、(2月の)全日本選抜に向けて頑張ります」
 予期せぬ船出となった24年のシーズンの眞杉だが、いつもと変わらない笑顔での応対に終始、ほのぼのとしたムードで笑いが絶えなかった。

竹内祥郎記者

2024年1月10日 21時30分

開催情報

ページトップへ