「乗り方などで変化させたい」

　青森競輪F1ナイター「ＪｏｍｏｎＧＰ」が9月1日から開幕する。初日特選12レースはオールスター組が6人そろったが、実質、逃げイチの吉田有希（茨城・119期）に注目した。

　6日間の長丁場だった函館オールスターは5走して③⑤⑨⑨⑤着。一次予選は先行してラインで上位独占を決めたが、残る4走は厳しい結果に終わった。吉田は「良かったのは一走目だけでしたね。その他は相手の自力が本格先行型ばかりで。最終日は中石湊君に突っ張られて何もできなかった」と、唇をかんで振り返った。

　Ｓ級昇級後は飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け上がったが、ここに来て上位陣の壁にぶち当たっている。「出る杭は打たれると言われますけど、打たれ過ぎて杭が見えなくなっている」と自虐的に笑った。

　立て直すためには「変化」や「挑戦」が必要。「今回は特にセッティングを変更することはないけど、乗り方などで変化させたい。今後は以前乗っていたフレームに戻すことも考えている。3、4年前の調子に戻るようにやっていきたい」と前を見つめた。

　今年の残るG１、G2は選考基準を満たすことができず、F1戦や記念回りになる。F1戦は当然人気を集めるだけに、しっかり結果を残したいところだ。「バック本数が戻って警戒されることが増えた。自分はまくりが苦手なので…」。悩みは尽きないが、初日特選12レースは先行一車に近い組み合わせ。吉田らしい逃げ切りを決めて、勢いに乗りたい。

• 選手詳細データ

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  吉田有希 選手茨城・119期