PIST6第4戦目を終えて ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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渡邉一成
オリンピアンは今シリーズで何かを感じたようだ
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合志正臣
弟子である瓜生崇智の優勝を喜んだ
競輪が見え隠れしたケイリン

 11月4、5日でTIPSTAR DOME CHIBAでPIST6ジャパンヒーローズラウンド3が行われた。
 今シリーズはオリンピアンの渡邉一成が話題を集め、現行競輪18連勝でS級に特別昇級を決めた吉田有希もタイムトライアル1位で見せ場を作るなど、個人的に注目度は高かった。しかし、売り上げは2日間合計で1億2101万3700円(初日1億59万4500円、2日目2041万9200円)と伸び悩んだ。また、総売り上げ金額の内、初日に行われた5R、6R、11R、12Rの4個レースだけの単勝売り上げ合計は8656万3100円と、今シリーズも配当的な妙味がない単勝1.0倍に支持が集まった。

 売り上げこそ伸びなかったが、新たな発見はあった。
それは『ケイリンの中に競輪が見え隠れした』ことだ。1Rでは初手の位置が離れていた熊本勢が2周目以降に並ぶ形となったり、決勝戦では吉田が道中で瓜生崇智の前に入ったり、三浦翔大が思い切り駆けて渡邉が2番手から仕掛ける形になったりと、普段の競輪も取材している身としては「もしかしたら?」と考えるような場面が数多く見られた。PIST6と現行競輪の大きな違いは、単勝を買えること、ラインがないことだろう。今回のレースは賛否両論あるだろうが、選手たちはあくまでもルールにそってレースをしている。それだけは間違いない。個人的にはレース展開を推理する面白さや、選手の特長や個性を把握することが重要になるなど、予想する奥深さをすごく感じ、ベッティング、ギャンブルとしてPIST6の面白さを見い出せた開催となった。それだけに多くのファンがベッティングに参加し、売り上げ増に繋がってほしいという願いもある。次回、13日からの『スペシャルマッチ2』では、初めての有観客。この迫力、スピード感をライブで直に多く人に味わって貰いたい。




本吉慶司記者

2021年11月6日 11時45分

開催情報

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