勝ちたい欲を押さえて内容にこだわる

　9月15日（木）から青森競輪場でF2ミッドナイト競輪が開催される。今開催は山口多聞（埼玉・121期）が4レースに出走する。8月の大宮、9月の宇都宮ミッドナイトと2場所連続で完全優勝を果たしており、今開催で9連勝なら1、2班への特進が決まるだけに3日間、要注目となりそうだ。

　「後ろの山本さんとはワンツーがあるし、心強いですけど、差されるかもですね。予選は突っ張って勝てればと思っています」とメンバーを見せると一番に番手を回る山本を警戒して勝利への青写真を描いた。

　「9連勝できれば（今回が）最後の場所なので、勝ちたい気持ちは強い。それでも内容は意識して走りたい。ダメならまたイチから頑張るだけなので」と勝ちたい欲を出していたが、レース内容を重視した走りを初日から披露してくれそうだ。

　今開催の一番のライバルとなる同期の治田知也（新潟・121期）について聞かれると「治田さんの数字（本格デビュー後は落車と抽選以外は負けなし）は脅威に見えますね。治田さんのレースは来る前に見ましたけど、勝てるように走るイメージ。不利な展開でも勝っているし、決勝でも冷静に走っている」とライバルの動向を注視しており、予習はバッチリだ。

　「自分は最初、苦労したけど、内容にこだわってできている。ただ突っ張るときの動作だったり、細かい所のミスがあったりするので、その辺を丁寧にしたい」とまだまだ改善する点は多く、それを自覚している。

　「普段は師匠や、同期と練習することが多い。今開催はあまり練習はできていないけど、疲れはないし、初日からしっかり走りたい」と前回から上積みはなさそうだが、その分、疲れもない様子。初日から強さを誇示するレースを披露してまずは連勝を7に伸ばす。

• 選手詳細データ

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  山口多聞 選手埼玉・121期