3日間、納得のレースができず優勝でも喜びはなし

　3月29日（水）から小倉競輪場で開催されているF2ミッドナイト『オッズパーク杯』は31日（金）に最終日が行われメインレースのA級1、2班戦決勝戦は山口多聞（埼玉・121期）が豪快にまくり切って完全Vを決めた。

　「本当は突っ張りたかったんですけど、利根さんのスピードも良くて。無理に踏み合っても仕方ないと思ったので、下げました。まくりの展開になったら落ち着いて仕掛けようと思っていた」とレースを振り返ったが、表情は明るくない。
　「何とか優勝できて良かったけど、連日、ラインが崩れてしまっていたからラインのレースをしたかった。3日間、持ち味を出せなかった。走る前から今日は大丈夫かなってモヤモヤもあって。技術が足らないですね。決勝がまくりになってしまうのは仕方ないにしても勝ち上がりはしっかりと自分のレースをしたい。普段、3車ラインが多かったり2分戦のレースがほとんどだけど、今回は2車のレースや、3分戦のレースばかりでそういうときにどうやって自分のレースをするかですね。結果は完全優勝ですけど、納得はしていない感じです」と求めるものが高いからこそ完全優勝でも嬉しさはなく自身の競走内容に不満を募らせる。

　「帰ってからVTRを見たりして次走までには修正したい」と4月11日からの奈良開催に向けて早くも気持ちを切り替えていた。

• 選手詳細データ

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  山口多聞 選手埼玉・121期