連続完全Vを狙う尾野翔一 ~松戸競輪場~

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尾野翔一
現在はナショナルチームの一員で今後は世界を相手に戦う
バンクレコードは出るのか

 松戸競輪場では27日からチャレンジ戦によるモーニング開催があり、28日は2日目の競走が行われた。
注目の在所1位の新人・尾野翔一(福岡・127期)は連日力の違いを見せての逃げ切りで連勝で決勝に進出した。

 ただ、勝つだけではなく後ろを気遣っての走りだった。「注意して踏んで、ずっと後ろを見ていて井坂(泰誓)さんが下がったのを見て徐々に上げるくらい。2日間モノ足りないです」
と、まだ余力を残した走りだった。

 決勝のメンバーを見ると「林(佳宗依)君が絶対に行くと思う。ムキになっていたら山本(天平)さんもいる足元をすくわれるかも」と単に力があるだけでなく、冷静さも見える。
失敗はほぼないだろうが、リスクを確実に下げて確実に勝ちを求めていく。
松戸のバンクレコードは中村浩士の9秒0。その話を振ると「(自分がバンクレコードを達成で)出そうだな」とニヤリ。尾野の力なら十分あるだろう。

 今回はモーニング開催。10時が開門なので、尾野のレースが始まる10時半ごろの入場者は170人ほどだった。それでも感謝の意を示す。
「力になるし、お客さんがいた方がやる気もでる。野球をやっていた時もそうだったけど、見られる方が楽しい」。
いずれ、S級に昇級し大観衆の前で戦う日は遠くない。最大のパフォーマンスを見せてくれる日を楽しみに待とう。

木村貴宏記者

2025年7月28日 16時30分

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