総合力上位の野口大誠 ~名古屋ミッドナイト~

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野口大誠
久々のVで勢いが加速しそう
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安藤直希
今年2V目へ条件がそろった

 2月6日から始まる名古屋ミッドナイトは、安定感ある野口大誠を中心視。降級の昨年後期から優勝がなかったが、直前の1月松山で待望のVを3連勝で飾ってみせた。十八番のまくりの破壊力は健在。ここも自力でVを狙えるが、ダッシュ強烈な同県の松尾勇吾と同乗なら、番手を回ってさらにVに近付く。勢いを駆って連続Vといくか。
 勝負度胸なら西浦仙哉だ。若手が相手でもここぞという場面で的確なタテ攻撃を繰り出しており、12月奈良ミッドナイト、1月松阪では主導権を握って準V。ここも西浦が好機に飛び出せば、地元の愛敬博之が好アシストから鋭く抜け出す。
 11月の落車からリズムを乱しているが、スーパーダッシュで繰り出すタテ攻撃が売りの犬塚貴之も一発を秘める。この犬塚との同乗が叶えば、守安政雄にも勝機。
 さらに、中野雄喜もノーマークにするには怖い機動型だ。

 降級の前期はVこそなかったが、準V5回、決勝3着3回など実力は十分に示していた野口。年末から追加を事わずにタフに走って直前の1月松山では久々のVを3連勝で達成した。“自分は休まずに走っている方が調子がいい”と松山はレース内容も完璧。初日は厳しい環境の中でカマして圧勝、準決も“ペースで駆けられた”と上がり11秒3の好タイムで堂々逃げ切ってみせた。決勝は得意の2角まくりで決着を付けたが、先行も出ているあたり充実ぶりが窺えた。来期のS級復帰は確実だが、今期は初戦でいきなり失格してだけに緩められない。“脚は問題ないので、仕掛けるタイミングだけ”。自力でもVの最有力候補だが、売り出し中の後輩の番手なら一層連続Vへ近付く。

 チャレンジは、小松原正登が直近の場所で落車していてデキに不安がある。追加参戦の安藤直希が主役を務めよう。安藤は、身長187㎝という雄大な体格を生かしたパワー駆けが売り。実戦を重ねるに従ってレースにも慣れて最近は落ち着いて自分の力を発揮できるようになった。“体が大きいので風が苦手”とこの時期は得意ではないものの、今年に入って一度も確定板を外しておらず、1月四日市では完全Vも決めている。
 「ずっと野球をやっていて、出身は福島ですけど、知り合いのつてで京都に行きました。練習はあまりバンクには入らずに街道メインでやっています。窓場(千加頼)さんとか、土生(敦弘)君とかと一緒ですね。今期の目標は特班することです」
 目標を達成するためにも、メンバーに恵まれたここは完全優勝して次に続けたい。
 好目標を得た有馬雄二がワンツー決着を目指す。チャレンジでは格上の存在感を発揮している原司、升澤祥晃も連候補で外せない。

権田浩一記者

2021年2月5日 12時18分

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