坂井洋の繰り上がりで流れが向く

　4月30日いわき平競輪場で第78回日本選手権競輪の初日が行われた。11レースの特別選抜予選は最終2コーナー付近から坂井洋がまくりを決め、追走した武藤龍生がゴール前で交わした。

　「（道中で）踏み遅れていたけど、ニュートラルに入ってからは郡司君が（松井の番手から）出ていくか、松浦君が併走になっているのも見えていた。（坂井がまくって）こんなチャンスはめったにないのでなんとか（ゴールデンレーサー賞の）3着までと思ったけど、1着でよかったです」と道中では冷静に状況確認ができていた。

　事前に発表されていた特別選抜予選から脇本雄太が欠場。坂井洋が繰り上がったことで武藤には味方ができて流れが向いていた。「脇本さんが欠場になって、（当初は）関東で一人だったけど、坂井君が入って関東で勝ち上がれたことが大きい」

　「（西武園記念の後で）疲れは少しあるので明日はゆっくりして備えたい。セッティングをいじってきたけど、改良の余地があるのでもう少し煮詰めたい」と明後日に行われるゴールデンレーサー賞に向けて状態を整える。

• 選手詳細データ

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  武藤龍生 選手埼玉・98期