渡邉一成が故郷への思いを語る ~東日本大震災から10年~

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渡邉一成
あれから10年、戻れない故郷への思いを語る
大事なのは風化させないこと

 3月11日(木)から始まる京王閣F1シリーズに参戦する渡邉一成(88期・福島)。
 渡邊の出身は東京電力福島第1原発のある福島県双葉町。東日本大震災から未だに全町民の避難が続いている。
 シリーズ初日は東日本大震災からちょうど10年を迎える日。故郷への自らの思いを語った。

 「今年で11年目ですか。震災があって家もなくなっているので、あれから帰ったのは1回だけ。まだまだ被災の影響が残っていて復興、復帰には程遠い。一歩ずつ進んでいこうと思うが、人が戻る所までもいっていない。今は風化させないことが大事ですね。世界からの支援に恩返しする機会と(オリンピックの)開催を僕の中では思っていたが、それもコロナで延期に。開催の時のために恩返しの気持ちをこめて、感謝を示していきたい」

 渡邊の出走は最終12レースで発走時刻は19時45分。同県の後輩・飯野祐太を目標に走りに思いをのせる。

角田祐馬記者

2021年3月10日 16時26分

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