仲野結音が2班に特別昇班 ~松阪競輪場~

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仲野結音
苦境を自らの脚で打開

 7月11日に開催された松阪FIIナイター最終日第10レース・A級チャレンジ決勝で仲野結音(大阪・117期)が完全優勝を果たした。これで仲野は、6月小田原FIIモーニング、同月大垣FIIミッドナイトに続く3場所連続の完全優勝で、7月12日付けでA級2班への特別昇班を決めた。

 決勝は、本格デビュー戦を完全優勝している新人の徳田匠(京都・119期)とも袂を別けて仲野は本来の自力で勝負。徳田の上昇を阻んで合せせて踏み出して先手を奪った仲野は、徳田と溝口葵(三重・117期)の中団争いを誘って快調に逃げる。外併走から懸命にまくってきた徳田に影も踏まさず押し切った。

 アマチュア時代はロード種目で活躍した仲野は強地脚が武器。昨年の本格デビュー戦を完全優勝と好スタートを切ったが、その後は失格と、度重なる落車に苦しめられた。2戦目の落車で鎖骨を骨折。それでも復帰後の9月豊橋FIIミッドナイトで完全優勝して再び実力を披露したが、10月青森FIIでまたしても落車。左肩鎖関節の亜脱臼の発見が遅れ、最終的に手術をして2月奈良FIIミッドイナイトでようやく本格的に再起を果たした。復帰後は順調で、6月久留米でのレインボーカップチャレンジファイナルにも繰り上がりながら出場を果たしたが、ここでの特別昇班は果たせず。同期に遅れを取って、119期の新人と戦う7月以降もチャレンジ残留となったが、見事に壁を突破した。

権田浩一記者

2021年7月11日 23時21分

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