三井武が大けがを乗り越えて復帰戦で勝利 ~川崎競輪~

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三ッ井武
地元での勝利に笑顔が弾けた三ッ井選手
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三ッ井武
前検日には肩のストレッチで万全の状態をアピールしていた
肉体改造の成果を発揮して見事の差し切り勝ち

 3月14日(月)に初日を迎えた川崎ミッドナイトF2シリーズの5レースで地元の三ッ井武(神奈川・96期)が99日ぶりの復帰戦で白星をつかんだ。初日の目標は前回伊東で優勝したばかりの田頭寛之(千葉・109期)であったが、最終ホーム手前からのカマシにしっかりと付け切ってゴール寸前で交わした。体的には万全まで戻せていても、久々のレースで手に汗を握っていた。
 「いやー緊張しました。本当に。踏み出しだけ不安だったので。でも齋藤君に粘られなかったので、もう誰も来ないかなって。良かったです。嬉しいですね」
 昨年12月の岐阜2日目に落車。左の肩甲骨、肋骨、鎖骨に肺挫傷と大ケガを負った三ッ井であったが、リハビリとトレーニングをしっかりと行い、空いた時間を見つけて肉体改造に取り組んだ。
 「入院中に時間があったので食事のことを学ぼうと思って独学ですけどネットで色々と調べました。もう少し体を大きくしたいなって思っていたのでタンパク質を多く取るようにして。初めは肩の可動域制限もあって、骨がくっ付いてからのリハビリも大変だったんですけど、下半身は動かせたので。ウエイトもかなりやりましたね。スクワットやデットリフトですね。数値的にも上がってきましたし、上半身の可動域制限がなくなってからはベンチプレスもしています。やり始めてから5キロは増えたのであと5キロ増やして80キロで上げたいですね。あとは走りながら上半身と下半身が巧く連動してくれれば」
 復帰戦で勝利を手にしたが、これで満足はしない。決勝進出を目指して準決も力いっぱいペダルを踏み込む。

細川和輝記者

2022年3月14日 22時45分

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