邊見祐太が特別昇班 ~松阪ミッドナイト~

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邊見祐太
2月前橋から7場所で6Vと怒涛の快進撃で特別昇班を決めた

 4月15日に最終日が行われた松阪競輪FIIミッドナイト第8レース・チャレンジ決勝に出走した邊見祐太(新潟・119期)が、2コーナーまくりで同期の石田拓真(愛知)らを下してVを飾った。これで邊見は3月川崎FIIミッドナイト、静岡FII、松阪と3場所連続での完全優勝を達成し、4月16日付けでA級2班へと特別昇班を果たした。

 松阪の決勝は、それぞれ中部で別線勝負を選択した溝口葵(三重・117期)、石田と、邊見を先導役にした三分戦。前受けの邊見は、赤板過ぎに溝口が押さえに来て、石田も溝口ラインに乗っていくと、無理せず5番手まで車を下げる。隊列は変わらずそのまま溝口が駆けていって最終ホームも通過。どっぷりまくりに構えた邊見は2コーナーからスパート。同時に石田も先まくりに出る。石田、邊見にマークしていた選手は置いていかれ、逃げる溝口、石田、邊見の若手機動型の力比べとなるも、2センターで乗り越えた邊見を先頭に直線へ。追いすがる石田らを寄せ付けずに邊見が押し切った。

 「特別昇班が懸かっていたのでまずは勝ててホッとしました。集中力を切らさず3日間走り切れたと思います。スピードが不安点だったんですけど、準決は(上がりタイム)11秒4が出て自信になりました。(レースは)前受けから引いてまくりと作戦通りだったけど、溝口さんの先行が強くて越えるのが大変でした。次回から1・2班戦です。勝てるように、また練習していきます」

 大学時代まで陸上競技に打ち込み、養成所には適性で入所した邊見。デビュー当初は経験の浅さで苦戦する場面も見られたが、すぐに軌道に乗った。前期は3V、今期は6Vを飾ってチャレンジを卒業することとなった。"同期との出世争いには乗り遅れられない”という気持ちは前々から強く持っていた。最初に特別昇班のチャンスをつかんだ3月別府FIIモーニングの決勝は、中島詩音(山梨・119期)の番手回りだったが、別線の番手だった平山優太(福島・119期)の執拗なけん制にあって無念の準V。今回に懸ける気持ちはかなり強かったようだ。179㎝と恵まれた体格を生かした積極先行が身上のレーサーで1・2班戦でも大暴れを見せるだろう。

権田浩一記者

2022年4月16日 14時18分

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