栗田雅也が引退 ~小倉競輪場~

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兄弟子の渡邉晴智や、弟子に囲まれて笑顔で写真撮影に応じる栗田(右から2番目)
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栗田雅也
ラストランを終えて、感情がこみ上げる
初日には豪快なまくりで365勝目を飾っていた

 小倉競輪最終日、3レースに出走した栗田雅也(静岡・84期)がラストランを終えた。最後の着は大差での7着。それでも新人の森本桂太郎(愛媛・121期)を相手に栗田らしい出し切るレースで見せ場を作ってみせた。

 「叩けなかった時にまた次頑張ろうと思ったんですけど、ああこれで終わったんだなって。走り終えた時に(渡邉)晴智さんにお疲れ様と言われて、本当に終わったんだなって」

 最後のレースを終えた栗田に、地区を超えて多くの選手から拍手が送られる。
  兄弟子の渡邉晴智(静岡・73期)からお疲れ様と声をかけられ、押さえていた感情が爆発する場面もあったが、時間を空けて取材を申し込むと晴れやかな表情で応えてくれた。
 「中学2年の時にお父さんから競輪選手を目指してみないかって。その前はサッカーをやっていたんですけど、同じ選抜チームに小野伸二がいてこんな天才がいるんだと。それでサッカー選手をあきらめて、父に連れられて行った静岡競輪場で吉岡稔真さんの走りを見て。その走りに憧れて競輪選手になることを目指しました」と選手になった経緯を教えてくれた。

 2000年4月に地元の静岡でデビューし、徹底先行を武器にした走りで特別競輪でも活躍。生涯自力を貫いたが「兄弟子の(渡邉)晴智さんには18、9才の時からずっとお世話になってきたんですけど、晴智さんの追い込みとしての技術がすごくて。あの追い込みの域に自分がいくのは無理だなって思ってから、ずっと自力でやろうと思いました」と兄弟子の存在が指針となり、自らの競走スタイルに大きく影響した様子。

 前検日に今後の人生は「これから考えます」と教えてくれた。記者として、一競輪ファンとしてお疲れ様でしたと伝えると「今までありがとうございました」と業界経験の浅い筆者にも丁寧に応えてくれた。これからのセカンドライフも、栗田選手らしい「走り」で活躍してくれることは間違いない。

及位然斗記者

2022年12月19日 23時37分

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