渡部幸訓は好走も「中途半端だった」 ~川崎競輪~

「踏むなら1着を取り切らないと」
川崎競輪ナイターF1は、9月14日(日)に初日が行われた。S級初日特選12レースは、高橋築の先行に乗った渡部幸訓(福島・89期)が2着。別線のまくりを止めての好走だったが、1着を取り切れずに悔しさを浮かべた。
レースは、地元勢の上昇を阻んだ高橋が、内から盛り返して主導権を握った。最終1センターから大きく車間を切った渡部は、3番手からサラ脚でまくってきた山本伸一を、車間を詰めながらブロックして止める。4コーナーから追い込んで抜け出したが、最後は単騎の原田研太朗に外を行かれての2着だった。他地区の高橋を献身的に援護しての結果だが、渡部は「中途半端だった」と悔しそうに語る。
「しっかり踏んで1着を取り切るか、あれだけ頑張ってくれた高橋君を残すのか、中途半端だった。高橋君を残せていないし、踏むなら1着を取り切らないと。山本さんのまくりを止めるのは、番手として最低限。そこから(前を)残すのか、踏んで1着を取るのか。そういうところで番手としての信頼感っていうのは変わってくると思う。山本さんの勢いが良く見えて、踏みながら持って行った。原田君をケアするなら、あそこで踏まなくて良かった。難しかったけど、自分の技量不足でした」
前の自力選手との信頼関係は、一走、一走を積み重ねて作っていくもの。他地区との即席ラインだったとしても、それは変わらないのだろう。渡部は、ラインの中での自分のあり方を追求している。
2025年9月14日 22時30分
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選手詳細データ
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渡部幸訓 選手福島・89期