脇本雄太がバンクレコード更新 ~福井競輪場~

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グランプリスラマーとして、まずは地元でのV獲りにまい進
4月の川崎に続いて、今年2回目のバンクレコード

 福井競輪場で開催されている「第41回共同通信社杯競輪(G2)」は、9月13日に2日目が行われ、二次予選のA、Bで勝ち上がりが争われた。初日の一次予選に続いて自動番組編成となった二次予選のトリを、脇本雄太(福井・94期)がバンクレコードを叩き出すまくりで飾った。

 ライバルたちに違いを見せつける上がり10秒5だった。現ナショナルチームのエース太田海也が、先行策に出てピッチを刻む。6番手から先に仕掛けた根田空史は不発。そのあおりで大きなロスを強いられ、大外をまくった脇本だった。が、くしくも大外を回ったことで、抜群の加速力を発揮。バンクレコードにつなげた。
 「(南)修二さんが中団を取ってくれたんで、理想通りになりました。嘉永(泰斗)君が中団の外にいて、(佐藤一伸と併走になって)すんなりじゃなかったのでチャンスがあるかと。ただ、仕掛けるタイミングが根田君とかぶってしまった。(根田が外に浮いていて、その)内もいけるかなって思った。けど、その辺は考えずにしっかりと力でいけるようにと思った」
 最終3コーナーで逃げる太田をとらえると、マークの南さえもちぎって完勝。山口拳矢の持つバンクレコードを塗りかえた。
 「(地元で)期待に応えなきゃっていうプレッシャーはあるけど、(地元での声援は)すごく力になっている。(バンクレコードに関しては)とくに興味はないです。(連日)気持ちの面でしっかりカバーできている。体の調子は相変わらずなので、疲れを残さないようにしたい」
 連勝で迎える準決は、今シリーズ初めての番手回り。同地区の福永大智を目標に、小森貴大とタッグを組む。4月の川崎記念に続いて、今年2度目のバンクレコードを更新とまだまだ進化が止まらない脇本。2月に全日本選抜を制してグランプリスラマーとしての凱旋シリーズだけに、はかり知れない重圧を背負う覚悟で残りの2走に集中する。

竹内祥郎記者

2025年9月13日 19時21分

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